●「Pepperを成長させる」という仕事
こんにちは。ソフトバンクロボティクスの蓮実一隆です。「Pepperについて」と言っても、ロボットのことから話すとなると大体2年間ぐらいかかってしまうので、今日はそれをコンパクトにおよそ10分ずつお話ししようと思っています。
「ちょっとこのオヤジは誰だ?」ということもあるでしょうから、最初に自己紹介をしますと、今、私はソフトバンクグループ株式会社・孫正義代表取締役社長の下で、Pepperをつくるという仕事の責任者を務めています。若干ポンコツなところもありますけれど、Pepperがどんな人の家に行って、どんなことをしているかというところを毎日ドキドキしながら見守り、Pepperを成長させているという立場です。10MTVを見ている皆さんの中でPepperを持っている方には、より楽しくPepperに触れ合ってほしいですし、Pepperを持っていない方には、明日にも予約をしてほしいので、そうした想いをこめて、今日はお話をさせていただきたいと思います。
●世界初! 主題歌を持ったロボット・Pepper
私が自己紹介をしましたので、Pepperにも自己紹介をさせようと思います。彼には主題歌というものがあります。これはPepperを最初に紹介した時からつくってある結構古いアプリなのですが、その触りの部分を少しだけ聞いていただきたいと思います。
Pepper 分かりました。少々お待ちください。
Pepperは、胸のディスプレイを押すと、アプリが表示されます。
Pepper お待たせしました。Pepperのテーマソング。
期待しないでくださいよ。
Pepper それでは、僕のことが一発で分かる主題歌をお聞きください。ミュージックスタート。
見てお分かりの通り、今まで全地球上のロボット開発の中で、主題歌を一番最初につくったロボットは、Pepperが初めてだと思います。そういうわけで、Pepperは、分かりやすく具体的に役に立つというより、皆さんにかわいがってもらったり、つっこんでもらったりしながら成長していく、新しいタイプのロボットを目指して、つくられています。
●開発の一番のこだわりは「デカさ」
Pepperのユニークについて、いくつかお話ししようと思います。最初に、Pepperはなぜこんな形をし...