水から考える「持続可能」な未来
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水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
沖大幹(東京大学大学院工学系研究科 教授)
今や世界共通の喫緊の課題となっている地球温暖化。さらに、日本国内の上下水道など、インフラの問題も、これから大きな問題になっていく。地球環境からインフラまで、「持続可能」な未来をどうつくっていくのかについて、「水」という切り口から考えていく本シリーズ。まずはその現状を降水量の増加などから確認し、いかなる見通しの中に私たちがいるのかを見ていこう。(2024年9月14日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分54秒
収録日:2024年9月14日
追加日:2025年3月6日
カテゴリー:
≪全文≫

●人間活動の影響を考慮せざるを得ない気候変動


―― 早速、沖先生のお話をいただこうと思っております。こちら(スライド)に出していただいておりますけれど、今回は沖先生に、「水から考える気候変動と持続可能な開発と企業」というテーマでお話をいただきます。

 世界的な現状がどうなっているかという部分から、身近なところで水のインフラがどうなっているかというところまで幅広くお話をいただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。それでは沖先生でございます。

沖 皆さん、おはようございます。それでは、水と気候変動と持続可能な開発につきまして、1時間ちょっとぐらい私のほうから話題提供して、その後は質疑ということになっています。

 お話ししている間も、川上さんからのツッコミも入るけれど、もし皆さんのほうで勇気を出して手を挙げて、質問していただけるのであれば、後でまとめてやるよりはその場で訊いていただいたほうが分かりやすいと思うので、よろしくお願いします。

―― そのときにはまたマイクをお持ちしますので、ぜひその機会にお手を挙げていただければと思います。

沖 まず、先ほどもお話ししたら、川上さんが「『温暖化は嘘』って言う人いますよね」という話をされたのですけれど、実際、嘘ではないかと思っている方はどのぐらいいらっしゃいますか?「地球温暖化、嘘じゃない?環境研究者が予算が欲しいから言っているんじゃないの」とか、あるいは「あれは大げさで、大したことないよ」とか、いろいろな意見が探せばあるのですけれど…。

―― 二酸化炭素とか、温暖化ガスのせいなのか。あるいは、例えば太陽活動が活発になっているからではないかとか。その原因をめぐっても。実際暑くはなっていて、温暖化についてはあるかもしれませんけれど、それはどうですか?いないですね。先生、すみません(笑)。

沖 いないですよ、ほら(笑)。

―― いるのではと言ってしまって、申し訳なかったです。

沖 いえいえ。こちらの図は、どちらもシミュレーションなのですけれど、ずっと横ばいになっているのが火山噴火とか、あるいは太陽からやってくるエネルギーの実測値といった自然の変動要因だけを数値モデルで考慮してシミュレーションした場合です。1990年くらいまではまあまあ...

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