水から考える「持続可能」な未来
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
なぜ温暖化対策は必要か?気候変動の総費用から考える
水から考える「持続可能」な未来(3)気候変動社会の持続可能な開発
沖大幹(東京大学大学院工学系研究科 教授)
人口が増えることは地球温暖化に影響があるのか。日本は田畑を利用したバイオマス燃料の開発にもっと注力するべきではないのか。聴講者から寄せられた質問への応答を通じ、持続可能な社会づくりを具体的に考える。(2024年9月14日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第3話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分15秒
収録日:2024年9月14日
追加日:2025年3月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●地球環境問題の抜本原因が人口増加なら、人口を減らせばいい!?


――【質問1】地球温暖化の原因についてです。人間活動と自然への影響について、人口が増えることの地球温暖化の影響はあると思うのですけれど、それはどう考えればよろしいでしょうか。

沖 おっしゃる通りで、温暖化に限らず地球環境問題の抜本原因は人口が増えたこととエネルギーの使用量が増えたことです。エネルギーが増えたことに関連して、私たちが必要とする土地もどんどん増えている。そういうものが利いていると思うのです。

 では対策として、人口を減らすのがいい(のか)というのはどうですか、皆さん。そういうことをいう学者も(います)。10年ぐらい前に、実際そういう論文を書いた方々がいて、かなりバッシングを受けました。

 それはなぜかというと、産めよ殖やせよの時代でないにしても、自分の仲間はある程度いてほしい。あるいは、今いる人は別に死ねといわれたくないですよね。「生きているのが悪い」みたいにいわれるのは不服だということで、おそらく感情的なバッシングを受けたと思います。

 幸いなことに今回のシリーズ(早稲田大学LRC講座)の中で授業を受けられたと思いますが、世界的にも、今世紀の半ば以降どこかの時点で、世界人口はピークを迎えます。その前後、21世紀後半はいちばん地球上が人類で満ちあふれて、混雑して、大変な時代です。22世紀になれば案外持続可能になるのではないかなと、私は期待しています。


●気候変動と持続可能な開発:リスク・システム・生態系


沖 そういう意味では、この図で1ついえるのは、まず名前として気候変動に対して強靱な開発――開発とはデベロップメントの訳で、地球環境あるいは自然環境が大好きな方の中には、デベロップメントというのは何か自然破壊するから困るというネガティブな印象をお持ちかもしれないですが――持続可能な開発というように、デベロップメントというのは「エンベロープ」(封筒)を「デ」、すなわち取り除くことです。つまり、本来隠れている才能を、あるいは機能を表に出すという意味なのです。

 なので、人材開発もデベロップメントですけれど、もともとあるポテンシャルを引き出すのがデベロップメントなので、持続可能な開発も何かを壊すという意味ではなくて、本来、持続可能にしていくような自然の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
伊藤博文暗殺…日本近代化で本当にいいことがあったのか
與那覇潤
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
齋藤純一
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(7)マネのトリックと印象派の表現方法
印象派の画家たちによる最先端の表現方法「筆触分割」とは
安井裕雄
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
今井むつみ