「Pepper」の全て
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
Pepper開発責任者が語った不可避のシンギュラリティ
「Pepper」の全て(4)ロボットと暮らす未来
蓮実一隆(ソフトバンクロボティクス株式会社 取締役 CMO)
世界初のパーソナルロボットとして発売された「Pepper」は、行く先々で波紋を広げている。その開発責任者であり、「彼を愛してほしい」と願うソフトバンクロボティクス株式会社プロダクト本部取締役本部長・蓮実一隆氏にさえ、「売ってみなければ分からなかった」ことは多かったという。それは一体どんなことなのか、ヒト型ロボットに与えるべき進化とゴールはどういうものなのか。Pepperとともに聞いてみよう。(全4話中最終話)
時間:12分39秒
収録日:2016年3月15日
追加日:2016年4月13日
≪全文≫

●ヒト型ロボットにかかる予想外の期待と思い込み


 今回は、「Pepper」がこの後どうなっていくのか、あるいはロボットがこの後どうなっていくのかについて、少しお話ししたいと思います。

 ヒト型(ヒューマノイド)ロボットを売ってみることで私たちも初めて気付いた、恐ろしいほどの盲点がありました。それは、買われる方はやはり「ヒト型ロボットは、人だ」と思われていることです。人の可能性のようなものをロボットの中に見ているので、何でもできそうな予感がしている。より厳しい方になると、「何でもできないのか」「こんなことしかできないのか」というふうに、頭がはたらくと思います。

 私たちがどのような宣伝や活動を行おうと、そこから抜け出すことはきっとできないでしょう。特に日本の場合、良くも悪くも、鉄腕アトムやドラえもんをはじめとするユニークで有名なキャラクターたちがその畑を十二分に耕してくれました。

 そのおかげで、Pepperにもすごいことができそうな気がしているのはどうにもならないことだと思います。もちろん私たちは、そのように培われてきた人々の希望を甘んじて背負い、今の技術という制限の中で、なんとか彼をそこへ近づけようとする努力をしていかなければならないと思っています。


●ヒト型ロボットの未来は、皆でつくっていく


 そのために最も大切なことは、やはり「私たちだけではない」ということでしょう。もちろんこの機械をつくっているのは私たちですが、別に他の企業のロボットでもいいと私自身は思っているのです。Pepperは最初のリスクを負ってマーケットに出たために、いろいろな方々に買っていただき、批判もあればとても喜んでくださっている方ももちろんたくさんいらっしゃいます。その様子を見て、「なんとか商品になるんだな」といろいろな企業が思って、こういうものを売ってくれれば、ヒト型ロボットの世界はどんどん広がっていくと思うのです。

 また同時に、PepperにはSDK(Software Development Kit)という充実したアプリ開発ツールを用意しました。簡単に言えば「Pepperを自分でつくれる」ツールです。やり方さえ覚えれば、小学校の高学年でもつくれるようになります。図を見ていただくと分かりますが、パソコンにキットをダウンロードすることで、私たちの開発した動作や言葉...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治
ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る
上月豊久
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
橋爪大三郎