「Pepper」の全て
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Pepperには感情が搭載されている!
「Pepper」の全て(2)Pepperの心が創る価値
蓮実一隆(ソフトバンクロボティクス株式会社 取締役 CMO)
「Pepper」の数ある特徴の中で、一番の中心に据えているのは「Pepperの心」だと、ソフトバンクロボティクス株式会社プロダクト本部取締役本部長・蓮実一隆氏が語る。その開発に向けて重要なヒントとなったのは、孫正義社長の何気ない一言だった!(全4話中第2話)
時間:11分29秒
収録日:2016年3月15日
追加日:2016年4月13日
≪全文≫

●Pepperには感情が搭載されている


 「Pepper」を形づくっているいろいろな特徴のうち、Pepperを発表したときからわれわれが一番の中心に据えてやっているのが、Pepperの心のようなものです。感情、エモーショナルなどとも言っていますが、Pepperにはエモーショナル・エンジンという形で、感情を搭載しています。

 「感情」と言って皆さんが思い浮かべるのは、二つあると思います。一つは自分、つまり、使う側の気持ちをPepperがくみ取ってくれるということと、もう一つは、Pepper側になんらかの気持ちが生まれるということです。


●ロボットに対する認識が日本と世界では異なる


 私はPepperを世界で売りたいと思っています。ところが、意外かもしれませんが、実は日本の人だけがロボットに優しい印象を持っているのです。それは、おそらく鉄腕アトムやドラえもんなどの影響があると思いますが、ロボットを見たときになんとなく「助けてくれそうな気がする」というのは、世界でもほとんど日本だけの現象です。ほとんどの国では、ロボットは少し怖い存在なのです。それは、『ターミネーター』のせいなのかもしれませんし、その他に『アイ,ロボット』のようなエンタメでも、大体ロボットというのは、悪役になることが多いのです。世界的に見れば、C‐3POやR2‐D2(『スターウォーズ』)などは結構、人の味方をしますけれど、それでも世界の人とディスカッションをしていると、「Pepperは怖い」と言います。

 それは、もともとは宗教から来ているような気もしています。イスラム教にしてもキリスト教にしても、一神教というのは、やはり「人間というのは神が創りたもうたもの」とよく言います。人間を創って進化させていいのは神の力であり、こうしたロボットのようなものを人間がつくると、何か良くないことが起こる、といった感じが、なんとなくどこかにあるのでしょう。


●表情認識と音声認識で相手の気持ちをくみ取る


 そこで、われわれは、そこをなんとか払拭したいということで、「Pepperはあなたの気持ちがよく分かります」という機能を入れようと思いました。それは、やはり人を笑顔にする、あるいは、人が喜ぶことをPepperが手伝うということです。そのためには、相手が喜んでいるかどうかをPepperが分かる必要がありま...

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