「富県共創」を掲げて~産業構造の転換に取り組む~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
宮城県をサービス産業からものづくりの県土へ
「富県共創」を掲げて~産業構造の転換に取り組む~
村井嘉浩(宮城県知事 第15代全国知事会会長)
宮城県知事・村井嘉浩氏の実行力と長期的構想、そして縁を得て人を動かす力が三位一体となって、宮城県の復興計画は着実に進んでいる。宮城の30年先、50年先を視野に入れながら、産業構造転換を図る村井氏の政治的理念とは?
時間:9分49秒
収録日:2014年2月14日
追加日:2014年5月29日
≪全文≫

●実行力と構想力プラス人との縁が鍵となった復興計画


―― カタールの水産加工場(カタール政府による「カタールフレンド基金」の支援を受け、宮城県石巻市女川町に2012年11月に設立された最新型冷凍冷蔵施設。この施設設立によって女川町は水産業の町として再び歩み始めた)の寄付金が1億ドル余ったという話。あの時の村井知事の動きの早さは凄かったですね。

村井 いつもあんな感じです。

―― 結局、放っておけばどこかに行ってしまっていたお金が、水産加工場になりましたものね。やはり、あのスピード感と、長期的な構想のおかげですね。

村井 そうなのです。ああいうことも、役所の人が動いたら多分間に合わないなと思って、すぐ動いたのです。

―― これも「自分で前に出て行く」ということですね。あと、東大の前の総長だった小宮山宏さんが、ずっと宮城ファンですよね。

村井 ありがとうございます。

―― 小宮山先生に「面白い」と言わせるなんて、大したものです。ソーラーフロンティアも、結局なんだかんだ言いながら、紆余曲折の末、何はともあれ宮城に来ましたからね。

村井 誘致できましたね、最先端の工場で。あれも不思議なものでして。ソーラーフロンティアという太陽光パネルの工場なのですが、小宮山東大前総長に、宮城県の復興計画を作る委員会の座長をやっていただいて、神蔵さんにも委員になっていただきましたが、その小宮山先生と委員会が終わってから2人でお茶を飲んでいた際に、「村井くん、もっと自然エネルギーを活用するような県土に変えていかなくては駄目だ」と、アドバイスされたのです。

 私が、「いや、先生、そうは言っても、われわれとしても、何かそのモチベーションがほしいのです。いい工場でもあれば、モチベーションが上がるのですけれどね」と言ったら、「そうか、では、いい企業を探さないといけないな」とおっしゃって、そして「そういえば、昭和シェル系のいい会社があるから、紹介するよ」というところから始まったわけです。

 ですから、あの復興計画のその委員会に小宮山先生が座長になっていなければ、この太陽光パネル工場の話もなかったのです。

―― いや、でもすごいなと思うのは、あの小宮山宏に一生懸命やろうと思わせる、ということです。工場を、僕も一緒に見に行きました。なぜ、このソーラーフロンティアがいいのかと思って。技術的にここ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(2)仏法僧の三宝と対話による道徳的進歩
仏法僧の三宝――なぜ1人で仏教に向かってはいけないのか
中島隆博
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(8)秀長の死の影響と秀吉政権の瓦解
「家康対奉行」の構図は真っ赤な嘘!? 秀吉政権瓦解の真相
黒田基樹
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
歌舞伎はスゴイ(3)歌舞伎のサバイバル術(前編)
草創期からの度重なる「規制」と「スキャンダル」を超えて
堀口茉純
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
健診結果から考える健康管理・新5カ条(2)健診結果はダルマ落としでアプローチ
バラバラ事件!? 検査項目をバラバラに見てはいけない
野口緑
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一