新潟発わくわく教育ファームの推進
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農業体験を学校教育に取り入れる三つの意味
新潟発わくわく教育ファームの推進(2)農業体験学習
伊藤充(新潟青陵大学 福祉心理こども学部 特任教授)
現在、新潟市の全ての小学校で「アグリ・スタディ・プログラム」に基づいた農業体験学習が行われている。新潟大学特任教授の伊藤充氏によれば、「アグリ・スタディ・プログラム」は、「新潟発わくわく教育ファーム」の中核をなす学校教育分野の農業体験学習プランで、3つの特徴があるという。(全3話中第2話)
時間:13分14秒
収録日:2018年7月5日
追加日:2019年4月6日
≪全文≫

●「新潟発わくわく教育ファーム」の2つの狙い


 「新潟発わくわく教育ファーム」には、狙いが2つあります。

 1つ目は、子どもたちが農業体験学習をもとに、生きる力を獲得することです。

 2つ目は、農家が自らの仕事に自信と誇りを取り戻し、子どもたちの尊敬を勝ち得ることです。

 「新潟発わくわく教育ファーム」の中核が、学校教育分野の農業体験学習プランである「アグリ・スタディ・プログラム」です。

 これは、農業体験学習を文部科学省の「学習指導要領」に基づいて、正規の授業に位置付けたものです。幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校にわたる70のプログラムが用意されています。「アグリ・スタディ・プログラム」の策定には、学校の先生方30名、教育委員会職員24名、市農林水産部職員等16名、民間の方々22名の合計92名が携わりました。

 そして、これまで新潟市の各学校で行われてきた農業体験学習の一つ一つを丹念に調べ、そして新しいプログラムを開発し、子どもが自らの力を伸ばし、農業に親しむ、新潟市らしいアグリ・スタディ・プログラムを創り上げていったのです。


●アグリ・スタディ・プログラムの農業体験学習の3つの特徴


 アグリ・スタディ・プログラムの農業体験学習には、3つの特徴があります。

 1つ目は、五感を通して学ぶことです。子どもたちは言葉の理解だけでなく、見る・聞く・触る・匂いを嗅ぐ・味わうという感覚を自分の知識と結び付けて、生き生きとした学びを実現することができます。

 2つ目は、作物や動物を育てる活動と消費する活動を結び付けることです。これにより、子どもたちは自分の体をつくる食べ物が、どのように生産され、加工され、自分の口に入るかを知ることができます。そして、安全な食について理解するとともに、生きることの意味に気付いていくことができるのです。

 それが、1話目でご覧いただいた映像です。

 3つ目は、農家の方々が直接、子どもたちに教えることです。これにより、子どもたちは、農家の方々の工夫や苦労、働くことの意味などを知り、農家...

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