新潟発わくわく教育ファームの推進
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
農業を核とした、新潟市ならではの地方創生
新潟発わくわく教育ファームの推進(3)新潟市の地方創生
伊藤充(新潟青陵大学 福祉心理こども学部 特任教授)
「アグリ・スタディ・プログラム」の取り組みの中で、新潟大学特任教授の伊藤充氏は農家にも変化が生じていることに気付く。そして、農業を核とした新潟市の地方創生の取り組みが、全国の自治体にとっての先駆けになる、と語る。(全3話中第3話)
時間:7分17秒
収録日:2018年7月5日
追加日:2019年4月13日
≪全文≫

●「アグリ・スタディ・プログラム」についての農家・酪農家の方の声


 「アグリ・スタディ・プログラム」に参加した農家の方にも、変化が見られます。何といっても、子どもたちの憧れに支えられた自信に満ちた表情です。農業に対する誇りです。自信と誇りがあってこそ、その産業の未来は輝きます。

 それではこの映像をご覧ください。

Q:子ども達に農業を通して伝えたいことはありますか?

A:田植え体験、稲刈り体験をしながら、農家の人がこういうことをやって、米が出来上がる、野菜が出来上がる、ということを感じてもらえればいいかなと常々思っています。

 米を食べる量がどんどん少なくなっているという時勢ですが、(アグリ・スタディ・プログラムで)自分が体験をしたということについてお米は大事なんだということを感じてもらえればと思っています。

Q:酪農の仕事で誇りを感じている部分は?

A:酪農だけではないですが、もともと実家が農業(稲作)で、副業として酪農を始めました。今は酪農が主になっていて稲作は会社にして他の方に任せていますが、農業という仕事自体にはすごく誇りをもっています。人がどうしても口に入れなければ生きていけないものを作っている(という誇り)。

 それに関しては、農業やっている人、あるいは漁業もそうだと思いますが、食べ物を作っている人にはそれなりの誇りがあると思います。


●農業を通じた新潟市の地方創生の取り組み


 新潟市では、教育と農業を結び付けた「アグリ・スタディ・プログラム」により、子どもの教育と農業の双方で成果を挙げてきました。

 教育の分野では、多くの学校の成果をまとめ、「農業体験学習で子どもの心と頭を耕す」を刊行しました。

 この中には新潟市の子どもたちが、体験と自分の知識を結び付けて、確かな学力をつけていく過程が収録されています。この実践集を、全国の都道府県、市町村の全ての図書館に贈呈しました。この取り組みが全国に広がることを願っています。

 農業の分野では、農業を核とした「まちづくり」を進める中、2014年(平成26年)5月には、「大規模農業の改革拠点」として、国家戦略特区に指定されました。

 さらに、農業や田園資源のもつポテ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
墨子に学ぶ「防衛」の神髄(1)非攻と兼愛
『墨子』に記された「優れた国家防衛のためのヒント」
田口佳史
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
テンミニッツ・アカデミー編集部
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
西野精治
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
続・日本人の「所得の謎」徹底分析(1)各国の財政と国民負担
日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い
養田功一郎