2050年のための「前向きの愛国心」
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
木造ビルで20階…新しい暮らしを支える森林産業の確立を
2050年のための「前向きの愛国心」(1)木造都市へのシフト
小宮山宏(東京大学第28代総長/株式会社三菱総合研究所 理事長/テンミニッツ・アカデミー座長)
人類史的な変化が予想される2050年に向けて、地球の持続と人類の幸福実現をどのように実現すればよいだろうか。まず、2050年までに、再エネと都市鉱山、バイオマスを全面的に利用する社会にしていかねばならない。そのためには再エネ等々が産業として成立し、成長する仕組みが必要となる。さらに木造都市へのシフトも起こしていかなくてはならない。すでに、木造都市への技術はできている。森林国家・日本が進むべき未来図である。(全3話中第1話)
時間:9分53秒
収録日:2024年6月5日
追加日:2024年9月7日
≪全文≫

●「地球が持続して、人も幸せな社会」を2050年までにどうつくるか


 お話をさせていただきたいと思います。「プラチナ社会」についてはもう何度も(お話ししていますが)、要は「地球が持続して、人も幸せである」ということです。今のいろいろな知識を動員すれば、それができると、われわれは思っているわけです。

 おそらくあるいはほぼ確実に、2050年までに人類史的な変化が起こる。それはどういうことかというと、20世紀は化石資源や鉄鉱石、銅鉱石などの地下資源とバイオマス(の時代)でした。ヨーロッパなどを見ていれば分かるように、木を切り倒して、鉄を還元していく。ですから今、イギリスなどは、ほとんど森林などが残っていないような状況にあります。

 それが20世紀の発展した理由なのですが、2050年というのはエネルギーが量的に再エネになる。さらに金属は都市鉱山、鉄や微小金属をふくめて循環する社会になっていく。バイオマスも、切り倒して開墾するようなコンセプトはなくなり、成長分を利用していくような社会に変わる。変わらなければ生きていけないということです。

 さて、これは私たちが「星雲の図」と呼んでいる、とても大事なスタートの図です。ずっと続けてきたから、会員がどこで何をやっているかが分かる。また、そこでイニシアティブを取っているのは企業か、自治体か、個人かといったことが見えてくる。こういう情報を今一番たくさん持っているのは私たちだと思います。

 さらにこの図では、(取り組みとして)似たものを近くに置くようにプロットしています。細かいところはご覧になれませんが、上のほうに健康や自立に取り組んでいる人が多い。環境やエネルギー、一次産業、観光、エンタメ、さらに人財養成などに多くの人が携わっていることが見えてきます。

 では、これでいいのかというと、これだけやっていても、やはりスピードが上がらないわけです。資本主義社会の中、ビジネスとしてこういうものが成り立ち、しかも産業として育っていくようにすることが、2050年までにやるべきことだろうと思います。そこで、「プラチナ産業イニシアティブ」というものを立ち上げたいということです。


●資源自給国家と完全循環社会を目指して



スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通

人気の講義ランキングTOP10
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(3)3つの一神教、それぞれの物語
信じる神は同じだが…ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の異同点
鶴見太郎
編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
万葉集の秘密~日本文化と中国文化(1)万葉集の歌と中国の影響
『万葉集』はいかなる歌集か…日本のルーツと中国の影響
上野誠
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと
與那覇潤
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子