スマートウエルネスみつけの実現へ
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
「スマートウエルネスみつけ」推進に向けた4つの柱
第2話へ進む
新潟県見附市の地方創生「スマートウエルネスみつけ」
スマートウエルネスみつけの実現へ(1)ないものの強み
久住時男(元・見附市長)
新潟県見附市は、人口減少や少子高齢社会などの課題解決を積極的に取り組み、その功績が評価され第5回プラチナ大賞を受賞した。この受賞の背景には、見附市におけるさまざまな試みがあるという。新潟県見附市長の久住時男氏が解説する。(全5話中第1話)
時間:7分37秒
収録日:2018年7月4日
追加日:2018年12月21日
≪全文≫

●新潟県見附市の再生のために立ち上がる


 見附市長の久住です。2017年(平成29年)、図らずも見附市は、人口減少や少子高齢社会などの課題解決を図る取り組みを表彰する、第5回プラチナ大賞(プラチナ構想ネットワーク主催)の最高賞である大賞と総務大臣賞を頂きました。この大賞の名に耐え得るようなプレゼンテーションができるのか、そしてこのまちが本当に魅力を持っているのかが多少不安ですが、今回は見附市のありようを実際に見ていただき、さまざまな取り組みのための切り口として、ご参考になるようなところがあればありがたいと思います。

 まず見附市の取り組みについてお伝えする前に、私のことを少しお話しします。私は実は見附市出身で、東京の大学を出てから商社へ行きました。52歳まで商社におりましたが、最初10年ほどカナダとアメリカで仕事をし、その後、香港に2回に分けて6年半いました。最後はベトナムのハノイに2年半駐在し、そして51歳の時に日本に戻ってきました。

 日本に戻ってきたところ、ふるさとである見附市が大変だと知りました。どうにもならない状況で、見附市に住んでいる人たちの発想では、これは乗り切れないとのこと。そうした中で、見附市に縁があり少し違った発想をする人間を探していたところ、「久住という男が面白い」ということで私が選ばれたそうです。

 私が働いていた会社は東京駅の近くだったのですが、東京駅に呼び出され「見附市に戻ってきてほしい」と言われたのです。「ええっ」と思いました。何回も熱心にお願いされたので、そのうち次第に、「仕方がない。では行くか」という気持ちになりました。家内や子どもは見附市には直接縁がないので、私が単身赴任という形で見附市に8年間赴きました。


●既存の産業が打撃を受け、「ないものの強み」を生かす


 なぜ見附市に帰ってくることを要請されたのかというと、既存の産業が打撃を受けたからです。私が大学を卒業した頃は、見附の工業出荷率の9割が繊維でした。ご存じのように、日米通商交渉で繊維の対米輸出が自主規制されることとなり、最悪の惨状になりました。このまちはその自主規制に直接打撃を受けたのです。その中でもいろいろな課題があり、どうにも抜け出せない状況でした。これが見附市に私が呼ばれた1番の大きな理由であったようです。

 新潟県には30の自治体がありますが、その中で見附市は...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
経済社会と「隠れた価値」の行方(1)経済の中の価値
人間の幸福と「価値」…お金以外の「隠れた価値」をどう考えるか
吉川洋
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
編集部ラジオ2025(32)哲学者たちが考えた平和追求
反EU、反国連の時代に再考!「哲学者たちの平和追求」
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(4)官僚集団の問題と井伊直弼のジレンマ
井伊直弼のジレンマ…政治家の実力と同居した致命的な矛盾
山内昌之
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎