飽食時代の「選食」のススメ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
果糖(フルクトース)に要注意!なぜ砂糖より害があるのか
飽食時代の「選食」のススメ(3)日本人が摂るべき栄養
堀江重郎(順天堂大学大学院医学研究科 特任教授)
食事の栄養バランスを自分自身で管理することは「選食」の重要な実践だ。では、私たちはどんな栄養素を意識して摂取すればいいのだろうか。亜鉛やタンパク質など、現代の日本人に不足しがちな栄養素とその摂取方法を解説するとともに、実は砂糖よりも健康リスクが高い「果糖」の実態に迫る。(全4話中第3話)
時間:15分33秒
収録日:2023年5月23日
追加日:2023年9月7日
カテゴリー:
≪全文≫

●貝の摂取量が減った日本人の亜鉛不足


 前回、食の中の多様性、程よい制限というお話をしましたが、今度は食材の価値について、自分に合った食を選ぶということをお話ししたいと思います。

 バランスのとれた食事を摂りましょうとよく言います。厚生労働省も日本人の食事摂取基準ということで、33項目の栄養素を設定しています。カロリーを摂るということは比較的容易なのですが、どの栄養素も過不足なく摂るということはたいへん困難になってきています。そういうことから、普通の健康診断だけではなく、この33項目のみならず、いろいろな栄養素の栄養バランスを自分で管理していくセルフメディケーションが非常に重要になってきています。

 以前に、この番組(テンミニッツTV)でもビタミンAの重要性をお話ししましたが、今回は亜鉛についてもお話をしたいと思います。

 亜鉛というのは金属です。皆さまの中では、亜鉛というのはむしろ体に有害物質ではないかと思われるかもしれませんが、亜鉛と鉛というのはまったく違います。亜鉛は実は新陳代謝、エネルギー代謝、免疫反応など、体のさまざまな働きをサポートする非常に重要な金属と言っていいと思います。

 スライドに書いてありますように、味覚、抗酸化作用、免疫力、からだの成長・発育、そして髪の毛や肌の健康維持、生殖機能、うつ状態の緩和など、さまざまな作用があります。

 海外では亜鉛を摂るということはもう非常に常識になっていますが、まだまだ日本の中で、亜鉛は測れるのかとか、亜鉛をどう補うのかということが無自覚な方が多いのではないかと思います。

 これは海外の健康サイトに書いてあるものですが、例えば、にきびを減らすとか、目の健康にいいとか、風邪に役立ちます、筋肉の発達に役立ちます、傷が早く治る、心臓の健康にもいい、免疫機能を高める、生殖機能も高める、あるいは認知機能にもいいということで、左側にはお肉とか、鮭、チーズ、えび、カカオ、ひまわりの種、こういったものに亜鉛が含まれるということが描かれているわけです。

 ところが、われわれの順天堂(大学)のところで亜鉛の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
うつ病治療最前線(1)うつ病の身体症状と治療の実際
隠れたうつ病を確定診断するポイントとは
渡部芳德
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
夜間頻尿の原因とその予防方法
夜間頻尿になりやすい人の特徴とその対策
堀江重郎
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
腸内細菌の可能性とマイクロバイオームのダイバーシティ
注目は納豆!腸内細菌が生成する若返り物質「ポリアミン」
堀江重郎
睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?
なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢
尾崎紀夫

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部