最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「かゆみ」の正体を科学する!最新研究で迫る皮膚の仕組み
最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(1)かゆみのサイエンス
椛島健治(京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授)
皮膚は目に見える非常に重要な「臓器」であるにもにもかかわらず、実はその仕組みがあまりよく分かっていなかった。しかし、近年の研究で、体の中の臓器を守るものとしてその重要性の認識が増している。今回は皮膚をめぐる最先端の研究の中から、まず「かゆみ」について学んでみたい。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分00秒
収録日:2023年5月30日
追加日:2023年8月12日
≪全文≫

●皮膚は最も外にあって目に見える臓器


―― 皆さま、こんにちは。本日は椛島(かばしま)健治先生に、皮膚とかゆみについてお話を伺いたいと思っております。椛島先生、どうぞよろしくお願いいたします。

椛島 よろしくお願いします。

―― 椛島先生は講談社のブルーバックスで、『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ』という本を書いていらっしゃいます。先生、これは最新の皮膚の知識がとても面白く分かる本で、副題にありますように、皮膚というのは「臓器」だといわれています。「皮膚=臓器」というのはまだなかなかピンと来ない方も多いと思うのですが、そこを最初にお聞きすると、これはどういうふうに理解すればよろしいですか。

椛島 そうですね。まず、この本を書いた経緯というのは、皮膚科の教科書として皮膚科医向けや医学部の学生向けというのはたくさんあるのですが、一般向けの書というのは実は全然ありません。そういう中で、皮膚というものの大切さを知ってもらいたいということがきっかけで書いたのです。

 「五臓六腑」とよくいうように、臓器というと身体の中にある胃や肝臓のように「臓」という漢字が付いたものが臓器だというように、なんとなく皆さんは思っているかもしれません。しかし、一つひとつ完結した役割を持つのが臓器であるわけです。

 その中で、皮膚という器官には汗を作る、脂を作る、バリア機能を果たすなどのさまざまな役割がきちんとあり、(体の)中にある臓器を守るものとして最も外にあって目に見える臓器ということです。

 そういう意味で、皆さんには臓器という意識はあまりなかったかもしれませんが、身体の中にあるいろいろな役割を持つ器官の中で、非常に重要な一つの臓器であるということを理解してもらいたいと思って、この本を書かせていただきました。

―― これは、本には本当に詳しく書いていらっしゃいます。例えば免疫の機能を果たすこと、外からの侵入を防ぐということでも非常に大きな役割を果たすことで、そのあたりはぜひ本のほうでお読みいただければと思います。


●「かゆみ」の正体を科学する


―― 早速ですが、今日お聞きしたいテーマの一つが「かゆみ」ということです。かゆみについては、実は最近になってようやく解明が進んできたので、まだま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
長谷川眞理子
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(21)中西輝政先生:アメリカの本質
【10min解説】独立250年、アメリカの理念と本質とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(2)三大要素は「皇帝」「都市」「漢字」
中国皇帝の実像は都市ネットワークを握る「最大の資本家」だった
宮脇淳子
日本の財政の真実を検証する(2)なぜ財政危機は起きていないか
なぜ財政危機は起きていないのか…国債の金利のトリックを読み解く
宮本弘曉
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
老子の神髄(3)アンチフラジャイルと上善如水
アンチフラジャイル…老子の説く「道」とは「肝っ玉母さん」である
田口佳史
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(8)シオニズムとユダヤ教
シオニズムは伝統的なユダヤ教とは異質…イスラエル建国の背景
鶴見太郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡