●腸内細菌を豊かにする食材
腸内細菌の多様性を高める食として手頃に手に入るものとして、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」という2つの食品があります。
プロバイオティクスというのは、皆さんがよく摂られている、いわゆる腸内細菌の中でも体に良い善玉菌です。代表的なものは乳酸菌ですが、納豆、ヨーグルト、チーズ、キムチ、ぬか漬けといった発酵食品を摂ることによって腸内細菌の多様性を高めることができます。
もう1つは、菌そのものではなくて、菌が喜ぶ栄養物となるものです。例えばオリゴ糖であるとか、食物繊維です。スライドにある海藻、きのこ、豆類、あるいは穀類であれば大麦、こういったものは善玉菌を増やしてくれます。
このようなプレバイオティクスと、プロバイオティクスを両方摂っていくと、腸内細菌の多様性が高まっていきます。
腸内細菌を豊かにする食材ということで、まず食物繊維です。これは大麦であるとか、最近はスターバックスなどでもありますが、オーツムギです。それから全粒穀物、ナッツ、豆類です。こういったものに食物繊維が含まれています。
そして、キムチであるとか、海外でいうコンブチャというのは、ちょっと日本のコンブチャと違うのですが、いうなれば昔流行った紅茶キノコのような、きのこのエキスのようなものをアメリカでコンブチャといっています。それからヨーグルトといった発酵食品です。
またポリフェノールは植物の中にある機能性成分です。ダークチョコレート(カカオのこと)、ワイン、アーモンド、玉ねぎ、緑茶、ブルーベリー、ブロッコリー、ココア。こういったものも召し上がっている人は多いと思います。
そして、インドのカレーに代表されるようなスパイスです。これも腸内細菌を豊かにしてくれます。
そういった中で、例えば日本古来からある、こうした食物繊維を増やしてくれるものとして理想的なものが、実はサツマイモです。
面白いことに、鹿児島ではこのサツマイモから絞って抽出した蜜(ハチミツに似ているのですが)、これを妊婦さんや出産後のお母さんに、毎日スプーン1さじ飲んでもらうということをしていると聞いています。
この芋蜜は...