人生に無駄はない~県議、自衛隊時代の経験が生きる知事の仕事~
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
有事における危機管理は自衛隊経験の賜物
人生に無駄はない~県議、自衛隊時代の経験が生きる知事の仕事~
村井嘉浩(宮城県知事 第15代全国知事会会長)
村井嘉浩氏は、宮城県知事になるまでの自衛隊の8年間、県会議員としての10年間の経験は、一見遠回りに見えながら実は非常に貴重であり、有事にもこれらの経験が生きたと語る。村井氏だから語れる実践的危機管理のポイントとは?
時間:8分15秒
収録日:2014年2月14日
追加日:2014年5月29日
カテゴリー:
≪全文≫

●民の心を知ることができた県会議員時代


―― 県議の時代の10年間は、ものすごく勉強になったのでしょうね。

村井 なりました。私は、政治家になる人には、「地方議員からやったほうがいい」と、ずっと言っているのです。最初から国会議員になるのもいいのですが、地方議員からやるのは非常にいいのです。

―― 国会議員は単位が大きすぎて見えなくなってしまうのですね。

村井 そうなのです。単位の桁が2桁、3桁違いますからね。やはり地方議員をやって、しっかりと地方のことが分かって、人の家に一軒一軒上がって、お茶を飲んで、お餅を食べて、おせんべいを食べて、いろいろお話を聞いて、というのが勉強になっているのです。
私は、地方議員から入って本当によかったと思っています。今、知事になると、やはり一軒一軒、人の家に行ったりはできないですから。県会議員のときは、いつも人の家に行ってあがって、お茶を飲んでいました。これが勉強になりましたね。

―― やはり民の心が分かる、下情に通じているわけですね。ダイレクトに国会議員に行ってしまう人たちとそこが全然違うわけですね。

村井 はい、私はそう思っています。

―― そういう意味では、今の政経塾の卒塾生の中では珍しいかもしれないです。10年地方議員をやって、という人はほとんどいませんから。

村井 そうかもしれませんが、私は決して無駄でなかったと思います。遠回りしたとは思わないですね。自衛隊の10年もよかったと思っていますし、政経塾の3年はもっとよかったと思っています。
だから、やはり人生に無駄はないなと思うのです。若い人たちはあまりに急ぎすぎて、「政治家になる」「国会議員になる」と言いますが、なんだかそれ自体が目標になってしまう。そして、そうなってしまったら、何をやるのかが分からなくなってしまう。ですから、「自分は何のために政治家になって、何をするのか」「政治家になったらこういうことをやりたい」ということを、しっかり考えた上でなったほうがいいのではないかなと思います。


●自衛隊で訓練した危機管理のポイント(1)その場で明確な方針を出す


―― 自衛隊、もともとは防衛大学校にどうして入ったのでしたっけ。

村井 私は、父も旧軍で、昔は船に乗っていた人間だったものですから、親から独立して自分で生活してみたいな、という気持ちがあったのです。そん...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
編集部ラジオ2026(36)宮脇淳子先生「満洲史」講義の要点
【10min解説】「満洲史」はタブー?…そこから見えてくる教訓とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨