新しい学び直しの方法と可能性
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
技術革新で「学び直し」は廉価に国境を越える
新しい学び直しの方法と可能性
小林りん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事 )
人生100年時代において、大人の学び直しは必須のものとなっている中、その手段をめぐって高等教育の在り方が問い直されている。イェール大学ワールドフェロープログラムに参加したユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事の小林りん氏が、自身の経験から新しい学び直しの方法と可能性について論じる。
時間:13分13秒
収録日:2018年4月11日
追加日:2018年5月1日
カテゴリー:
≪全文≫

●ワールドフェロープログラムへの参加


 2017年の後半に、私は半年間にわたってイェール大学のワールドフェロープログラムに参加しました。このワールドフェロープログラムは、イェール大学が世界中から、学者ではなくプラクティショナー、すなわち実践者の中から毎年16名を選抜し、大学に招聘するものです。参加者はそこで学び直したことを母国に持ち帰り、改めて自国の中でインパクトを与える人になることを目指します。

 ちなみに、16名中アメリカ人はゼロで、アメリカ人以外を招聘していくというプログラムです。元学長が世界から来た人たちが話してくれることが大事だということで、招聘されてイェール大学に来た学生に対し大学側が全てを出してくれるというものです。


●10年に1度学び直しをし、自分の考えをブラッシュアップしてきた


 そのプログラムの詳細に入る前に、私自身のことを振り返ってみたいと思います。私は10年に1度ほど、学び直しをしてきました。

 私はそれほど勉強が好きな方ではなかったので、1998年に大学の学部を卒業した瞬間に「これで私の勉強は終わった。一生大学の門をくぐることはないだろう」と思っていました。しかし20代になり投資銀行やベンチャーの世界を経験させていただいた後、30歳前後になると、教育業界に行きたいと思うに至りました。そこでスタンフォードの大学院に教育学を学びに行きました。

 そこから教育業界に足を踏み入れて、10余年が過ぎました。今回のプロジェクトは業界に入って10年が経った節目の年に行われたのですが、自分は社会や教育界にどういった貢献をさせていただけるんだろうということを見つめ直したいという思いで、再び大学院に行くことを決意しました。現在43歳です。

 こうした経歴を振り返ると、社会に求められていることや自分自身の知識やスキルなど、あらゆる面で10年おきぐらいに自分をブラッシュアップする必要性を感じています。本来ならば社会人がもう少し短期間に学び直せる、手軽で廉価な機会があると非常に良いと思います。ですので、テンミニッツTVのようなプログラムもそうですが、必ずしも大学に行かなくても社会人が自分の考えを深めたり、学び直したりする機会は重要であると考えています。


●プログラムでもっとも衝撃的だったのは、同年代の覚悟だった


 イェール大学のプログラムは3つに分かれていました。1つ目...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(3)水戸藩の問題と安政の大獄
安政の大獄は失政!?…井伊直弼は何を見誤ったのか
山内昌之
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕
徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは
堀口茉純
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
ギリシア悲劇への誘い(7)ギリシア悲劇を論じた歴史
アリストテレス、ニーチェ…哲学者によるギリシア悲劇批評
納富信留
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸