出口治明が語る「教養と日本の未来」
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
教養とは「知識×考える力」である
出口治明が語る「教養と日本の未来」(2)「人・本・旅」
出口治明(立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐)
立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏は、知識と考える力を掛け合わせた教養こそ、現代日本に求められる能力である、と説く。サービス産業の時代である現代では、自ら考える能力が求められる。そのためには「人・本・旅」で自らを鍛える必要があり、大学こそその場所として最適である。(全3話中第2話)
時間:13分03秒
収録日:2018年2月23日
追加日:2018年5月1日
カテゴリー:
≪全文≫

●知識×考える力=教養


 昨今、「リベラルアーツが大事。やはり教養を身に付けなければいけない」といった声をよく聞くようになりました。では「教養」とは何でしょうか。講演では聴衆の皆さんに次の質問を投げ掛けます。「おいしいご飯とまずいご飯、どちらを食べたいですか?」

 全員、美味しいご飯に手が上がります。美味しいご飯を因数分解するとどうなるでしょう。いろいろな材料を集めて上手にクッキングすればおいしいご飯が食べられます。「いろいろな材料×上手に調理をする」ことでおいしいご飯になると思います。

 次にもう1問、質問します。「おいしい生活とまずい生活、どちらがいいですか?」

 「おいしい人生とまずい人生」と言い換えてもいいですが、これも全員おいしい人生と答えます。同様に因数分解したらどうなるでしょうか。いろいろな材料に匹敵するのがいろいろな知識だと思います。またクッキングに対応するのは、考える力だと思います。いろいろなことを知っていることに、自分の頭、言葉で考える力を掛け合わせると、おいしい生活、おいしい人生につながると思います。言い換えれば、「知識×考える力」が教養であり、あるいはイノベーション、リテラシーといってもいいでしょう。


●製造業からサービス産業への日本社会の変化


 戦後の日本は、製造業の工場モデルが社会全般を引っ張ってきました。日本は見事に復興を果たしました。製造業の工場モデルで必要とされる人材はどういう人材でしょうか。それは、決められたことをきちんと守り、協調性が高く全体の空気を読み、黙々と長時間労働を厭わない労働者でした。なぜならば、製造業の工場モデルの付加価値の源泉は生産ラインにあるからです。

 生産ラインを止めてはいけません。例えばスティーブ・ジョブスのような人間が生産ラインの前に立ったらどうなるでしょうか。腕組みをして考え込み、生産ラインは止まってしまうでしょう。しかし、今やわが国の GDP を分析すると、製造業のウエイトは4分の1を割り込んでいます。サービス産業がこれからの経済を引っ張っていくことは疑いようがありません。


●「知識×考える力」がイノベーションになる


 サービス産業には生産ラインはありません。まさにジョブスのようにいろいろなことを考える人間が必要とされています。先ほど「知識×考える力」が教養であり、リテラシーであり、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性
中島隆博
歌舞伎はスゴイ(4)歌舞伎のサバイバル術(後編)
江戸時代の歌舞伎にも大波乱が…どうやって生き残ったか
堀口茉純
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(2)MAGAの矛盾と内戦の現状
MAGA内戦勃発…なぜトランプがMAGAの敵になってしまうのか
東秀敏
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純