地方銀行が取り組む地域資源を活用した地方創生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
再生可能エネルギーによる新しい産業の創出
地方銀行が取り組む地域資源を活用した地方創生
斉藤永吉(株式会社北都銀行名誉顧問)
山積する地域課題を乗り越えていくためには、地域資源を生かした産学官金連携でなされる新産業の展開が有効であると、株式会社北都銀行取締役頭取の斉藤永吉氏は指摘する。これを実現した北都銀行の経営戦略とはいかなるものだったのか。
時間:9分22秒
収録日:2018年9月11日
追加日:2018年12月27日
≪全文≫

●再生可能エネルギーによる産業創出という地方創生戦略


 北都銀行の斉藤です。北都銀行は秋田市に本店があります。秋田には地域課題が山積しています。その課題を乗り越えていくためには、イノベーションが不可欠と考えています。われわれの経営戦略は、地域課題に真正面から向き合い、そして、地域にイノベーションを起こすことです。

 地域課題解決のための8つのイノベーション戦略、これが北都銀行の経営戦略そのものです。その中で特に力を入れているのが、「再生可能エネルギーによる新しい産業の創出」です。風力発電やバイオマス発電によって、地域にイノベーションを起こそうと挑戦中です。今日は、このテーマについて報告させていただきます。

 秋田県は、地域資源に大変恵まれています。特に風資源です。日本海側に吹く風は風力発電にとって好条件で、風力発電の導入量は青森県に次いで全国2番目です。現在、陸上に200本を越す風車が立っておりますが、今後さらに100本以上の建設が予定されています。2012年9月には、当行が中心となって、地元風力発電事業会社「ウェンティ・ジャパン」を立ち上げました。

 こうした試みは、地元の大切な資源を、県外資本ではなく地元資本で活用したいという思いから行われています。秋田県は、森林資源も豊富です。秋田県の県土面積の70パーセントが森林です。そして、秋田杉は日本三代美林の一つになっています。この豊富な森林資源を活用した、大型バイオマス発電事業が2016年7月にスタートしました。


●産学官の連携で木質バイオマス発電事業を展開


 バイオマス発電事業会社である株式会社ユナイテッドリニューアブルエナジーが、2013年10月に設立されました。これは、地元若手企業家によるチャレンジです。地域活性化に対する熱意と、イノベーションに挑戦しようという志を、産学官金で応援することにしました。発電所は、2016年7月に予定通り運転開始になっています。発電規模は2万キロワットで、総事業費は126億円です。発電量は年間139百万キロワットで、売上高にすると44億円になります。これは、一般消費電力にしますと38,000世帯分です。東北でも最大級の発電事業です。


...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
そこまでやるか
当たり前のことを徹底してやった時、初めて人の心は動く
上甲晃
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(1)時代に請われ、時代に応えた佐藤一斎
リーダーの心得…幕末の偉人たちを育てた佐藤一斎に学べ!
田口佳史
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(14)小宮山宏先生:知識の構造化のために
【10min名作探訪】テンミニッツ・アカデミーの意義と発想法
テンミニッツ・アカデミー編集部
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(5)陸軍悪玉論の中の名将たち
武力を持ったエリート官僚たち…陸軍悪玉論と個々人の決断
門田隆将
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識
「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握
小宮山宏
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(2)失敗の本質
『失敗の本質』初版から30年…同じ失敗を繰り返す日本組織
三谷宏治
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司