野党再編
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民主党は稀有な例! 今の選挙制度で野党の政権奪取は困難
野党再編(1)再編とは何か
曽根泰教(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
「野党再編」と聞いて出てくるのは、「ないものねだり」と「見果てぬ夢」と語る曽根泰教氏。果たして野党再編とはそれほど困難なものなのか、2回に分けて考えていきたい。第1回目は「再編とは何か」。野党再編に必要なもの、またその難しさについて曽根氏が語る。(前編)
時間:11分56秒
収録日:2014年7月14日
追加日:2014年8月28日
カテゴリー:
≪全文≫

●野党再編に必要なのは、「何のために、いつまでにやるのか」という目的


―― 政権に道徳的緊張感がなくなってから久しいわけですが、やはり健全な野党がいないと政治というのは機能しないですよね。その中で、今日はぜひ先生に野党再編についてお聞かせいただければと。

曽根 野党再編やリーダーシップ論ということを聞きますと、二つのことがいつも出てくるのです。一つは「ないものねだり」、もう一つは「見果てぬ夢」です。そこで、今回は、二つに分けてお話します。一つは、再編というものはどういうものか。それからもう一つは、対立軸の話で、そちらはあとでします。

 まず再編は必要なのか。これは簡単です。例えば今、自民党の一強多弱と言われています。そして、それに野党が対抗するためにはどうしたらいいのか。その文脈の中での野党再編だと思うのです。だから、政界再編や野党再編というのは、目的があるわけです。「何のために、しかも、それはいつぐらいまでにやるのですか」と。「次の選挙で勝つのですか、その次の選挙ですか」と。こういった時間的な目処などがないと、永遠にただただ野党として固まっていることになり、これは、55年体制時代の社会党のようなものです。政権をとれない野党、つまり、万年野党というわけです。

●野党再編の難しさは、存在感を示す野党と抜け駆けする野党の存在にある


曽根 そこで、政界再編、あるいは政権交代ですが、現実に今の選挙制度で野党が勝てるということは分かったわけです。むしろ過去3回の選挙では、1回ごとに揺れが大きいので、そちらのほうが問題になっています。

そうすると、選挙では勝てることは分かったけれども、実際に勝つにはどうしたらいいか、ここが一つ問題になってくるわけです。そこで、野党再編や政界再編を考えるときに、長期のシナリオを考える。考えた戦略の中で、今打つべき手を位置づける。それをやるためには、手持ちの材料はいったいどれだけの資源を持っているかが鍵になります。手持ちの材料というのは、政策のストック、それから候補者、組織、資金、その他です。

 ということで、まず野党再編を考えるときの難しさを最初に述べます。一つ目は、存在感を示す目的の野党がいるということです。存在感を示す野党がいるという前提がある限りは、統一候補は出せません。ですから、「共産党は各選挙区に立候補者を出...

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