2050年の世界を考える―質疑応答
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
アルプスの林業大国での取り組みに学ぶ!
第2話へ進む
精神集中によってヘリコプターを飛ばす技術を生かす
2050年の世界を考える―質疑応答(1)高齢化がビジネスチャンスになる理由
小宮山宏(東京大学第28代総長/株式会社三菱総合研究所 理事長/テンミニッツ・アカデミー座長)
2014年8月3日開催「プラチナ未来人財育成塾@会津」におけるプラチナ構想ネットワーク会長・小宮山宏氏講演「2050年の世界を考える」を収録。次の世代を担う中学生たちに向けて、小宮山氏が熱く語りかける。(全17話中第14話目)
時間:5分46秒
収録日:2014年8月3日
追加日:2014年10月8日
≪全文≫

●脳波に反応して動くロボット「HAL」の可能性


── 日本の高齢化について、「高齢化はマイナスではなく、新しいチャンスだ」というお話がありました。具体的にはどのようなチャンスなのでしょうか。

小宮山 すばらしい質問ですね。いろいろなチャンスがあると思いますが、例えば、「ものを売る」という観点から話しましょう。

 〝HAL(Hybrid Assistive Limb)〟というロボットを知っていますか? 最近テレビでもよく取り上げられる筑波大学の山海嘉之先生が、確か7、8年前にロボットのベンチャーをつくりました。それが今、非常に成功し始めています。

 このHALというロボットは、今リハビリなどに使えるようになっています。例えば、脳溢血などの後遺症で足の動きが不自由になり、リハビリをしている人がいますが、HALはサポーターのようなフォルムのロボットスーツで、本人が体を動かそうと思うと、これが力をくれるのです。

 リハビリというものは、実際に歩いて、その歩くという運動の練習の情報が脳に送られて初めて訓練になるのです。「歩けない」と考えると、これではリハビリにならないのです。

 それはどういうことかというと、人間が頭で考えるときに何が起きているかというと、脳の中にニューロンという脳細胞があり、ここからピッピッピッピッと電流のパルスが出ています。例えば「歩きたい」ということなら、ここから出た電流のパルスが、神経を伝って足の方に行きます。そして、実際の筋肉を動かす部分まで行って、もう一本の神経を伝って戻ってきます。人間の体というものは、「行って、戻ってくる」という電気回路ができているのです、脳が考える、電流パルスが出る、それが神経を伝っていって、そして戻ってくる。こういう回路がものすごくたくさんできていて、それによって人間は歩くことができるのです。

 では、HALはどうなっているのかというと、その電流をどこかで検知すれば、「この人は歩きたいのだ」ということが分かります。そこで、HALは漏れ電流を測っているわけです。電流は流れていますから、ごく微弱ですが体の表面に電流が漏れてきます。それを非常に高感度なセンサーで測っています。すると、「この人がこう歩きたいのだ」ということが分かります。そこでモーターが回って力をくれる。こういう原理なのです。


●介護、介助へ...


スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る
オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史
長谷川眞理子
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(27)昭和の名将・根本博
【10min解説】根本博…戦後の内蒙古での激闘と台湾での義戦
テンミニッツ・アカデミー編集部
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(5)1人の力で歴史を変えた男たち
大義にもとづく「個人の決断と行動」が歴史を動かす…名将の教訓
門田隆将
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(3)祖先崇拝の5つの特徴
夢魔の重圧?…なぜ「バチあたりの人間」が村八分になるのか
賴住光子
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦