「島田村塾」リベラルアーツ特講
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「ソリューション」を売ることが日本の産業界がとるべき道
「島田村塾」リベラルアーツ特講(2)武器としてのソリューション
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
グローバルな視野に立ちこれからの日本に必要な人材を育成すべく「島田村塾」を主宰している島田晴雄氏が、日本のビジネスの将来のために挙げるキーワードは「ソリューション」。ソリューションを武器に日本が世界市場でサバイバルするために、今、われわれはいかに学び、行動するべきなのか?(全5話中第2話目)
時間:15分56秒
収録日:2014年12月5日
追加日:2015年1月21日
≪全文≫

●日本の産業界の問題点-人口減少によるマーケット縮小が引き起こす構造不況


 前回、日本のビジネスはあまり環境が良くなくなりますということを言いましたが、もう少し具体的に詳しく言いますと、確かにマーケットは小さくなっていく、飽和していく、既にそれはもう現象としてどんどん出てきています。

 例えば、食品産業を見てください。あれは人口の関数ですから、人口は6年前からどんどん減っているわけで、ビールでもお菓子でも、日本の食品会社はどんどん海外の会社を買収して、海外のマーケットで生きていこうとしています。日本はもう縮小マーケットですし、しかも競争相手が多いので、国内ではもうやっていけないのです。

 もう一つ、パルプ産業がそうですね。今、一番たくさん紙を使っているのはトイレットペーパーと新聞です。これも両方とも人口の関数で、どんどん縮小しているので、大構造不況産業なのです。当たり前です。ですから、どうしても世界のマーケットでやらなければいけないということになってくるのです。


●日本の産業界のもう一つの問題点-高くても良い品質のものづくり


 それから、もう一つ大きな問題なのは、日本は第二次世界大戦で廃墟になってから、皆で力を合わせて大変な成長をしたわけですが、その時に、アメリカやその他の先進国から技術を学んで、ものをつくってきたということです。自動車やコンピューターなどです。

 日本が戦後やったことは、焼野原の中で「まずエネルギーだ」ということで、以前から石炭を産出していたので、石炭産業に注力します。そして、石炭をたくさん使う鉄鋼産業や、鉄鋼を使う船、また、その船を使うために必要な機械産業ですね。それが精緻になって自動車、やがて電子産業になっていったのです。これらは、ほとんど外国の技術です。これを日本流に改善しながら使ってきたのです。日本人が本当にスピード感を持って、皆一糸乱れず大量生産でやったために、良い品質のものが出てきたので、世界中が評価をしてくれたのです。

 この自動車でもコンピューターでも、ものが良ければ別にセールスマンは大して優秀でなくても良いのです。乗ったり使ったりすれば分かりますから。ところが、こうした日本の工業製品は大変品質が良くなっていますが、何しろ生計費のものすごく高い国ですし、大部分を日本の労働者でつくっていますので、やはり高いも...

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