「島田村塾」リベラルアーツ特講
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世界で活躍するために日本の歴史・宗教・文化を知る
「島田村塾」リベラルアーツ特講(5)世界で活躍するために日本を学ぶ
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
リベラルアーツの仕上げは、やはり自国の歴史・宗教・文化を知ることにある。外から見た日本がいまだに「獰猛な軍国主義国家」の残像を残していることは、何にもまして知る必要がある。その上で、日本人の精神と生活を支える宗教と文化を知り、説明することが、世界に生きるこれからの日本人には求められているのだ。(全5話中第5話目)
時間:6分47秒
収録日:2014年12月5日
追加日:2015年1月24日
≪全文≫

●世界で活躍し、日本民族を守り育てるために知るべきこと


 いろいろ申し上げましたが、これからの世の中では、やはり「世界で活躍する」ことが重要です。日本は小さくなっていきますし、重税になり、決して暮らしやすい国ではなくなっていく。しかし、子孫はやはり育ててあげなければいけない。これは、大きな使命です。

 世界の中で大いに活躍しつつ、日本民族を守って育てていかなければならない。そのミッションは私どもも感じていますが、次の世代にも感じて、頑張っていただける能力を身につけていっていただきたい。それを応援するのがわれわれの世代の役割だと思って今、島田村塾をやっている次第です。

 そのためには、世界の主要文化圏の歴史、宗教、文化、考え方を学ばなければいけないのと同時に、やはり日本の歴史を学んでほしい。特に戦争の歴史です。


●日本の戦争の歴史と日本の宗教の本質を知る


 日本は19世紀末から20世紀半ばまでのたった50年間に、国運をかけたアウェーの戦争を5回もしています。詳しく言うと6回で、日清、日露、第一次大戦、満州事変、日中戦争、太平洋戦争です。こんな国は世界史にありません。世界のイメージには「最も獰猛でミリタント(闘争的)な国」という残像が残っています。

 今の日本は平和国家だと一生懸命言っていますが、世界にはそんな認識はありません。だから、安倍晋三首相が靖国に行った途端に「またミリタントになるぞ」と過剰反応が起こるのは、世界が日本の歴史をそう解釈しているからだということを、われわれは知らなければなりません。

 しかし、日本には長い歴史と伝統に培われた、大変密度の高い宗教があります。生活宗教であり感覚宗教である神道です。教義はあまりしっかりしていませんが、国民の一挙手一投足にまで浸透するほどの宗教を持つ国は、実は多くはありません。

 神道には教義はないが、生活そのものである。そこへ仏教が入ってきて、一緒になってやってきた。このことについてわれわれはやはり熟知しておく必要があるし、人に誇りを持って語れなければいけない。そうでないと、イスラムの議論はできません。


●比類のない日本文化。お能、お茶、文楽を知る


 それから、やはり文化が傑出しています。日本文化というと、お茶もお花も素晴らしいのですが、まず見るべきは、侍の文化として継承されたお能、そして...

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