楽しく未来を生き抜く「戦略子育て」を学ぶ
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学力は関係ない!子どもの将来の幸福にとって重要なこと
楽しく未来を生き抜く「戦略子育て」を学ぶ(2)「3つの力」の伸ばし方(後編)
三谷宏治(KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授)
子育てはいつ、何をもって成功、あるいは失敗といえるのか。非常に難しい問いだが、では何がカギとなるのか。実は子どもたちの「幸せ」について成長ごとに追い続けた海外の調査があり、そこで分かったのは「社会的つながり」と「言語能力」が重要だということだ。ともに過ごす時間が長い親子は、それがゆえにきちんとした会話が疎かになりがちだ。家庭でのコミュニケーションが不足すれば、それはのちに子どもの社会性にも影響を及ぼし得る。“話し方が変わると行動が変わる”ということで、今回は三谷宏治氏が実践する「脱ワンワード」の取り組みから、親子のコミュニケーションを豊かにする方法を学ぶ。(全2話中第2話)
時間:19分36秒
収録日:2023年10月6日
追加日:2024年2月21日
≪全文≫

●人材の質を左右し得る「お手伝いの経験」


 少し前提となることをお話しすると、子育ては成功とか失敗が非常に難しいのです。何年後を測るのでしょうか。死ぬまでの合計なのでしょうか、累計なのでしょうか。

 もし失敗というものをいくつか定義するとすれば、まずは法を破る、非行です。法を破った少年少女のことを「非行少年」と呼びます。(少年が)非行に走ったとき、昔は、その親たちに国家はアンケートを取っていたらしいのです。鑑別所という少年少女が入れられているところに来た親に対して、「あなたはどんな親ですか」というようなアンケートを取っていたのです。最近はさすがに取っていないらしいのですけれど。

 昔は放任です。放任というのは本当に何もしないのです。下手すると食事も与えません。今でいうと育児放棄に近いでしょうか。放任的な親の下で非行、でも、その後は過保護です。過保護と過干渉は逆です。過保護は全てに対して認めることです。金が欲しいといわれれば与え、全部本人が求めることを与えることです。それが過保護です。

 そして、今は過干渉だそうです。これはそういう意味では過保護と逆なのです。全て認めるのではなくて、全てに対して干渉します。こうしたほうがいい、ああしたほうがいい。けがなど絶対させない。絶対非行に走らせない。そういったことで、全てに干渉し、そして子どもは自分で考える力を失っていきます。だから、いわゆるリーダー的なものに引きずられて、非行に走るのです。だから、今は非行のサイズがどんどん大きくなっています。そうやって引きずられる人たちが増えているからです。クラス全体でのいじめのようなことは、こういう過干渉の親が増えたがゆえだと考えられています。

 もう1つがNEET(ニート)かもしれません。“Not in Education, Employment or Training”、働きも勉強もトレーニングもしていない状態の若者たちのことを基本的には「NEET」と呼ぶでしょう。

 こういう状態と大学偏差値がほぼ関係がないというようなことも分かっています。でも、関係があることも分かっていて、それはネット系かリアル系かということもけっこう大きく関わっています。ネット系はネット系でいいと思うかもしれません。でも、就職という中で大きく考えると、日本の中に残っている就職はほぼサービス業です。そし...

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