●「家族が一番大切」が日本人の本音
執行 私がヒューマニズムの話をこれほどするのは、国家とテレビがヒューマニズムしかやらないのに対し、日本人は本音で話すとみんな私に近いものを持っているからです。
―― わかります。
執行 欧米人は持っていません。テレビで言っている通りです。死刑がある国は最低。男女平等も、女性に何か変なことを言うか、強い言葉を1つ言っただけで最低。欧米人は激しくそうです。だから最善の(言葉)通りなのです。
でも日本人は、私が話してきた範囲では、本音はみんな(近い)。例えば「自分の家族がやっぱり一番大切だよね」と言うと、「そりゃそうだよ」とみんな言います。
―― わかります。
執行 当たり前だけれど、今この心性を持っているのは、日本人だけになりつつあります。だから、このような本当のことが、一番尊いという話をしているのです。
―― なるほど。
執行 本当のことでなければ、本当の新しい人類を作っていけないから。今、欧米人が作り上げているのは、全部嘘なのです。
―― 嘘なのですね。
執行 全部、嘘。そして、テレビや権力者、政治家などは、欧米追従です。なんとか健全な心を持っているのは日本の場合、庶民です。
―― なるほど。そこが(層の)厚さですね。
執行 層の厚さというか、歴史です。潜在意識が深い。だから頑固といえば、頑固。それが西洋人から見て、非常に日本の嫌なところです。「男女平等」と言うくせに、なかなかやらないとか。そもそも男女は違っていて、同じわけないのです。
―― そうですね。
執行 「平等」は間違いです。西洋人が言っている男女平等は「同じもの」ということですから、間違いでしょう。男と女は違うから。「平等」という言葉に騙されていますが、西洋人が言っているヒューマニズムは、人類を破壊しようとしているのです。男女の別がなくなったら、人類はなくなってしまいますから、オス・メスの破壊でもある。そういう時代になっているのです、今は。
―― そういう意味でフランスやイギリス、アメリカに住んでいる人たちは厄介ですね。
執行 だから、日本人でも向こうに住んでいる人はダメです。汚染されているから。
日本にいるとわかります。フランスやアメリカから帰ってきた人もだいぶいますが、日本に帰ってきて半年もすると、また日本人の潜在意識が戻ってきます...