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なぜ日本人は、まだしも「本当のこと」がいえるのか

価値と人間(7)「家族が一番大切」の真価

概要・テキスト
ヒューマニズムより「自分の家族が一番大切」、このような心性を持つのは日本人だけになりつつあると執行氏は言う。日本は、政治機構が世界的に劣っているが民衆が歴史的な潜在意識を持っているので、まだ崩れずに済んでいる。もともと国家機構は不要で、縄文時代は小さな共同体、村社会だったから長く続いたのである。これは、たとえ隣りの村が不作で農作物がとれなくなっても助けない、つまり切り捨てることで生きられるということだ。それができない社会は滅びることになり、今の欧米はそちらに向かっている。(全8話中第7話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:09:57
収録日:2024/01/31
追加日:2024/05/10
カテゴリー:
≪全文≫

●「家族が一番大切」が日本人の本音


執行 私がヒューマニズムの話をこれほどするのは、国家とテレビがヒューマニズムしかやらないのに対し、日本人は本音で話すとみんな私に近いものを持っているからです。

―― わかります。

執行 欧米人は持っていません。テレビで言っている通りです。死刑がある国は最低。男女平等も、女性に何か変なことを言うか、強い言葉を1つ言っただけで最低。欧米人は激しくそうです。だから最善の(言葉)通りなのです。

 でも日本人は、私が話してきた範囲では、本音はみんな(近い)。例えば「自分の家族がやっぱり一番大切だよね」と言うと、「そりゃそうだよ」とみんな言います。

―― わかります。

執行 当たり前だけれど、今この心性を持っているのは、日本人だけになりつつあります。だから、このような本当のことが、一番尊いという話をしているのです。

―― なるほど。

執行 本当のことでなければ、本当の新しい人類を作っていけないから。今、欧米人が作り上げているのは、全部嘘なのです。

―― 嘘なのですね。

執行 全部、嘘。そして、テレビや権力者、政治家などは、欧米追従です。なんとか健全な心を持っているのは日本の場合、庶民です。

―― なるほど。そこが(層の)厚さですね。

執行 層の厚さというか、歴史です。潜在意識が深い。だから頑固といえば、頑固。それが西洋人から見て、非常に日本の嫌なところです。「男女平等」と言うくせに、なかなかやらないとか。そもそも男女は違っていて、同じわけないのです。

―― そうですね。

執行 「平等」は間違いです。西洋人が言っている男女平等は「同じもの」ということですから、間違いでしょう。男と女は違うから。「平等」という言葉に騙されていますが、西洋人が言っているヒューマニズムは、人類を破壊しようとしているのです。男女の別がなくなったら、人類はなくなってしまいますから、オス・メスの破壊でもある。そういう時代になっているのです、今は。

―― そういう意味でフランスやイギリス、アメリカに住んでいる人たちは厄介ですね。

執行 だから、日本人でも向こうに住んでいる人はダメです。汚染されているから。

 日本にいるとわかります。フランスやアメリカから帰ってきた人もだいぶいますが、日本に帰ってきて半年もすると、また日本人の潜在意識が戻ってきます...
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