クラゲ館と大阪・関西万博~いのちの遊び場がめざすもの
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
みんなが主役!大阪・関西万博「いのちの遊び場クラゲ館」
クラゲ館と大阪・関西万博~いのちの遊び場がめざすもの
中島さち子(ジャズピアニスト/数学研究者/STEAM 教育者/メディアアーティスト)
音楽、数学、STEAM教育に取り組む中島さち子氏は、2025大阪・関西万博でも手腕を発揮している。「いのち輝く未来社会のデザイン」を謳う万博のテーマ事業プロデューサーの一人として、「いのちを高める」ことをミッションに、「いのちの遊び場クラゲ館」を企画・運営しているのだ。どんなものか、万博の特徴とともに、その魅力について紹介いただく。
時間:15分30秒
収録日:2025年4月16日
追加日:2025年6月3日
カテゴリー:
≪全文≫

●「シグネチャー・パビリオン」と「いのちの遊び場クラゲ館」


 皆さん、こんにちは。音楽や数学、STEAM教育などをしている中島さち子です。2025年に開催されている大阪・関西万博(日本国際博覧会)では、テーマ事業「いのちを高める」のプロデューサーも務めています。

 今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。多様ないのちが輝く未来社会をどうデザインするか、これが万博全体のテーマです。万博においては必ずテーマを表現するプロデューサーがいて、その人がテーマ館というものをつくります。

 例えば、1970年の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」で、これを表現するテーマないしテーマ事業のプロデューサーとして任命されたのが岡本太郎さん。そして、彼がつくったテーマ館(パビリオン)が「太陽の塔」となります。

 今回は、そのテーマ事業プロデューサーが「いのちは複雑だ」ということでなんと8名もおりまして、八者八様にパビリオンを建てています。なので、全部で8パビリオンがあって、それらを「シグネチャー・パビリオン」と呼んでいます。

 私のテーマ事業は「いのちを高める」。遊びや学び、芸術やスポーツを通じて生きる喜びや楽しさを感じ、共にいのちを高めていく事業を共創(コクリエーション)する場をつくっていくことがミッションなわけですが、そのパビリオンはなんと「いのちの遊び場クラゲ館」といいます。


●2025大阪・関西万博・三つの特徴


 ここで、万博の3つの特徴をお話ししたいと思います。

 まずはやはり世界中の人が集うことだと私は思います。今回は158の国・地域と9の国際機関が参加します。約160のいろいろな国などの人たちが集まっているわけです。これだけの人たちが集まって、まるで世界旅行をしているような気持ちで、「じゃあ、ちょっとあそこに行ってこようかな」「ここに行こうかな」といって旅ができるという催しが半年間も続くのは、やはり万博ならではの醍醐味です。

 もう1つの特徴は、やはりテーマがあることだと思います。先ほども言いましたが、テーマは万博にとってとても大事です。今回の場合は「いのち」です。「いの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「芸術と文化」でまず見るべき講義シリーズ
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
『古今和歌集』仮名序を読む(1)日本文化の原点となった「仮名序」
『古今和歌集』仮名序とは…日本文化の原点にして精華
渡部泰明
クラシックで学ぶ世界史(1)時代を映す音楽とキリスト教
音楽はなぜ時代を映し出すのか?…音楽と人の歴史の関係
片山杜秀
『ロビンソン・クルーソー』とは何か(1)読み続けられる18世紀の小説
なぜ『ロビンソン・クルーソー』は“最初の近代小説”なのか
武田将明
『太平記』に学ぶ激動期の生き方(1)なぜ今『太平記』を読むべきなのか
『太平記』は乱世における人間の処し方が学べる古典文学
兵藤裕己
バッハで学ぶクラシックの本質(1)リベラルアーツと音楽
中世ヨーロッパの基礎的な学問「7自由学科」の一つが音楽
樋口隆一

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(7)若者の引きこもりと日本の教育問題
日本の引きこもりの深い根源…「核家族」構造の問題とは?
與那覇潤
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(2)ノイズと半身社会の処方箋
ノイズを楽しむ――半身社会の「読書と教養のすすめ」
三宅香帆
「同盟の真髄」と日米関係の行方(7)トランプ氏の評価とその実像
こりごり?アイ・ラブ・トランプ?…トランプ陣営の実状は
杉山晋輔
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
出口治明
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ
賴住光子
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(14)ポリスと魂の堕落過程〈下〉僭主の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
納富信留
新撰組と幕末日本の「真実」(6)新撰組結成と清河八郎、芹沢鴨
清河八郎と芹沢鴨…乱闘事件や大和屋焼討事件の真相とは?
堀口茉純