日本文化の世界的特徴
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「御稜威の力」こそが敗戦国として占領された日本を救った
日本文化の世界的特徴(6)「御稜威の力」とは何か
執行草舟(実業家/著述家/歌人)
戦後の憲法をGHQがつくったからと憎んでいる日本人もいるが、そう考えているあいだは、日本から世界をリードする文化を築くことはできないと執行氏は言う。敗戦後、日本の庶民は占領軍司令官のマッカーサーを「格好いい」と言い、アメリカ軍から受けた親切も覚えているはずだ。もちろん占領による悪い面もあるが、それでも戦後の日本は戦前よりはるかに豊かになったのだ。この運のよさの一因に天皇陛下の「御稜威の力」があるのではないか。日本人はその恩恵を受けていることに気づく必要がある。(全10話中第6話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
時間:12分31秒
収録日:2025年10月23日
追加日:2026年1月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●マッカーサーを「格好いい」と言えるのが日本人の力


執行 だから「(天皇制を)日本がやった」などと自慢してはダメです。私は天皇制(として天皇)が本当の象徴に戻ったのは、GHQのおかげだと思っていますから。

 憲法改正もいいけれど、憲法改正も一歩間違えると「アメリカ憎し」「GHQ憎し」になってしまう。私はGHQの中にある日本占領のときのありがたさも歴史的にわかっています。あのとき、アメリカに占領されたことは、世界の敗戦国の歴史を見れば、どのぐらい運がよかったか、わかります。

 もちろん悪い部分もありますが、GHQやアメリカにつくられた憲法を憎んでいるあいだは、日本は世界をリードする文化は築けないと思っています。あの当時のアメリカから受けた、いいものもわからないと。

―― それはそうでしょうね。

執行 もちろん憲法も改正しなければダメだと思っています。それでも人から受けた愛がわからないと、いいものはできません。人から受けた愛を認識する力が、昔の日本人の力ですから。

―― なるほど。これは、いい言葉ですね。

執行 だから日本の庶民は、みんなマッカーサーが好きでした。あのほうが私は正直な日本人の心だと思います。かえってインテリたちの「日本はGHQに台無しにされた」という考えのほうが、日本の思想としては間違いだと思います。庶民はみんな「マッカーサー、格好いい」と言っていますから。あれが日本人なのです。占領軍の司令官を憎んでいないということです。

―― マッカーサーが解任されて帰るときもそうでした。

執行 現に今、写真を見ても格好いい。あのコーンパイプです。あんなに格好いい人はいません。でも彼は占領軍司令官です。占領軍司令官を格好いいと思う日本人の魂が、日本教だと私は言っているのです。

―― それが日本の庶民のほうに宿っていたわけですね。

執行 変に分析して、GHQがやった悪さばかり取り上げるのは西洋的な考えだと思っています。やった、やられたと。要はフランス革命です。

 日本人はアメリカ軍がやってくれた親切のほうを(覚えている)。私の父もそうでした。父も私も、米軍に占領されて運がよかったと捉えています。食料までもらって。母もそう言っていました。敗戦になる前のほうが、ずっと生活も何も厳しかったそうですから。敗戦によって、普通は悪くなります。でも、日本は生活が豊かになった。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(2)「出挙」と国司の仕事
地元の有力者の力を借りるために大伴家持が詠んだ歌とは?…今も奈良時代も変わらない中央官僚と地元有力者の関係
上野誠
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉