これまで世界でさまざまな王朝が生まれたが、ここまで長きにわたって、現代に至るまで続いているのは日本の天皇だけである。126代続いたのも大変なことで、天皇は日本だけでなく「世界の宝」とさえいえる。天皇制の特徴は神話と現世が一体になっていることだが、これは古代ローマ帝国と同じである。現存する中で世界最古の家柄である天皇にはアメリカのトランプ大統領でさえ敬意を表している。むしろ、一番敬意を表していないのが、日本人ではないだろうか。(全10話中第5話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
≪全文≫
●古代ローマ帝国と日本に共通する「神話と現世の一体性」
執行 次、5番目です。神代から今まで続いた天皇制の素晴らしさ。これを日本人自体がわかっていないので困るのです。天皇は日本文化の象徴であり、日本の中心ということは、あらゆる方がおっしゃっています。私ももちろん、そう思っています。ただ私は、この天皇の存在を日本から一歩、切り離す必要があると思います。
人類誕生、地球レベル、ホモサピエンス、人類が文明を築きだしてから、いろいろな素晴らしい人や王朝がたくさん出ました。そのうち残っているのは、簡単にいえば天皇だけです。
―― 確かにそうですね。
執行 現存して126代。これは大変なことです。だから世界の宝なのです。本当はドイツ人やフランス人の宝でもあるのです。ドイツ人やフランス人、エジプト人にとっても、天皇家があることがわれわれ人類、われわれホモサピエンスの文明の宝だとわかる時代を日本人がリードしてつくっていかなければいけないと思います。
日本人がわかるのは当たり前のことです。これは一言でいうと、神話と現世、神話と現実が物体として同一されている目に見える象徴なのです。これを持っている国は、ほかに一つもありません。
―― なるほど。目に見える実体。
執行 歴史的に素晴らしいものは、山ほどあります。エジプトの王様も、素晴らしい王様はいろいろ伝わっています。でも今、エジプトに住んでいるのはアラブ人です。文献に出てくるエジプト人ではない。民族も違う。よく言われるように、メソポタミアに住んでいる人も違います。
天皇は一つの家柄まで含めて、同じ(家系の)人がずっとやってきて続いてきた。この価値をもう1回見直す。日本人の一番よかったところ、日本教の最大の特徴が天皇制なのです。これは神話を、現世まで物体として引き下ろしてきたということです。神話と現世が一体になっているのです。
―― 確かにそうですね。
執行 ローマ帝国が偉大だったのは、ローマが神話と現世が一体だったからです。歴史を見るとわかります。でも、ローマ帝国もそうですが、みんな過去に終わっています。日本だけが神話の力によって素晴らしい家柄になった人が、武力ではなく権威として(天皇となり)、今でもその家柄が126代続いているのです。かつ欲を言えば、(ほぼ)男系で続いている。
これは、男系がいいとか女系がいい...