「精子力」を高める三つの方法
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「精子の老化」の年齢と原因…精子力向上の方法とは?
「精子力」を高める三つの方法
堀江重郎(順天堂大学大学院医学研究科 特任教授)
男性の精子力に対する注目が集まっている。女性が妊娠しやすくなるためには、男性の精子が持つ活力も重要であることが、近年の研究で分かってきた。日常生活の何気ない行動が、精子の力に影響を与えている。何に気をつければいいのか、どうすれば精子力は高まるのかを、順天堂大学医学部大学院医学研究科教授・堀江重郎氏が解説する。
時間:7分32秒
収録日:2015年2月18日
追加日:2015年5月14日
≪全文≫

●結婚年齢の上昇と不妊症の増加


 皆さん、こんにちは。順天堂大学医学部の堀江重郎と申します。今日は、男性にとって大変重要な話題である精子の力、精子力についてお話をさせていただきます。

 これをお聞きになっている皆さまも、よく不妊症という言葉を耳にされると思います。結婚された方のうち、だいたい10組に1組はお子さんができないというのが普通なのですが、近年、男女ともに結婚する年齢が上昇していることに伴って、お子さんができない方も増えてくるということが指摘されています。最近、出生動向基本調査という非常に面白いデータが出たのですが、これを見てみますと、奥様、妻の方が年上である方の割合が、この10年間で年々増えてきています。少し古いデータですが13年前の2002年には、約9パーセント程度の方は、奥様の方が年上の年上婚です。ということで、おそらく現在では、10パーセントを超えているのではないかと思います。


●35歳からの精子力の衰え


 女性が35歳を過ぎますと、卵巣から出てくる卵子が老化してくるため、妊娠は難しくなるということがよく言われています。一方、男性の場合、かなりご高齢になってもお子さんをつくるという元気な方もいらっしゃいます。そういったことから、男性に関しては、精子が持つ妊娠させる力は年齢とあまり関係ないのではないかという考えも、従来はありました。しかし、最近の研究がいろいろ進んだ結果、やはり男性も女性と同じように、35歳から40歳を過ぎてくると、精子が妊娠をさせる力はかなり落ちてくるということが分かってきました。

 この精子というのは、1CCあたりに非常にたくさんの数、何十万という精子がいるのですが、精子の機能を見るために、専門医はまず精子の数や実際に運動している精子の割合、最後に精子の形が完全なものか、一部不完全な形のものもあるのですが、そういった基準で判断をしています。

 それで見ていくと、やはり年齢とともにまず濃度が薄くなってきますし、運動している精子の数も減っていきます。また、完全な形をしている精子の数も減ってくる。この三つが減ってくるということが分かってきました。


●健康な精子をつくるために大切なもの


 そして健康な精子をつくっていくために大切なものとして、男性ホルモンであるテストステロンがあります。このテストステロンがないと、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
「人生100年時代」の抗加齢医学と前立腺ガンの予防
前立腺ガンの進行を止めるための三次予防
堀江重郎
目の健康と医療・最前線(1)ブルーライトは目に悪いのか
ブルーライトは本当に目に悪い?…どの程度影響するのか
大鹿哲郎
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部