政所とは?侍所とは?…鎌倉幕府の組織と北条義時の執権就任
源氏将軍断絶と承久の乱(4)源実朝の将軍親裁と政所、侍所
18歳になった将軍・源実朝は従三位に上り将軍家政所を設置する。当初、実権は北条政子・北条義時が握るが、成長して「将軍親裁」を始めた実朝と北条氏との力関係が微妙に変わっていく。義時は「二代執権」となり実朝を支えてい...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/02
源実朝の悲劇で誕生した尼将軍と東国武士による幕府政権
鎌倉殿と北条氏(7)源実朝から北条政子・義時の時代へ
3代将軍・源実朝は『金塊和歌集』を編んだ天才歌人として名高いなど文化的イメージが強いだけに「北条氏の傀儡だろう」という説が唱えられたが、事実はそうではなかった。実朝は「将軍親裁」を実行し、それを支えたのが執権・北...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/20
唐船建造は日宋貿易のため?…増大した源実朝の将軍権力
源氏将軍断絶と承久の乱(7)将軍権威の増大と唐船の建造
実朝が親裁(自ら裁決を行なう)する政治は非常に安定し、将軍権力は、後鳥羽上皇のバックアップを受けた「政所別当九人制」により、ますます盤石となった。そのような折、実朝は鎌倉へ拝謁に来た宋の工人・陳和卿から「将軍の...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/23
源頼家の悲劇と源実朝の将軍就任…朝廷の「官位」の意味とは
源氏将軍断絶と承久の乱(1)比企の乱から源実朝の将軍就任へ
源頼朝が急死したあと、若くして二代鎌倉殿になった源頼家。そこで勢力が増してきたのがその後見人になっていた比企氏だ。北条氏をはじめとする有力御家人たちとの緊張関係の中、頼家が突然、重い病気に罹ってしまう。危篤に陥...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/09/18
なぜ後鳥羽上皇は北条義時と鎌倉幕府に不満を募らせたか
源氏将軍断絶と承久の乱(10)後鳥羽上皇との対立の火種
親王将軍に代わり2歳の三寅が将軍予定者として迎え入れられる。これに異を唱えたのが摂津源氏の源頼茂だが、謀反は計画段階で漏れ、追い詰められた頼茂は大内裏に火を放つ。いたく傷つけられた後鳥羽上皇の心は、幕府への憎しみ...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/11/13
吾妻鏡―中世を掌握した鎌倉武家政権の一大年代記
吾妻鏡とリーダーの要諦(1)魅力と謎に満ちた書物
鎌倉時代の武家政権の歴史を扱った書として知られる『吾妻鏡』。実は現代の政治家にこそ読んでほしいと、山内昌之氏がその魅力と謎に迫る。シリーズ「日本の歴史書に学ぶ」第一弾。(1/4)
収録日:2014/02/26
追加日:2014/04/17
「吾妻鏡」が徳川家康に与えた影響とは?
吾妻鏡とリーダーの要諦(3)徳川家康への影響と効果
『吾妻鏡』は、後世にいろいろな効果を及ぼしていく。第一に数えられるのは徳川家康への影響だ。将軍頼朝を補佐した「御門葉」は、徳川では「御三家」に姿を変え、官職では「二人制」の知恵が引き継がれる。シリーズ「日本の歴...
収録日:2014/02/26
追加日:2014/04/24
『神皇正統記』の内容とは…3つの重要な要素
神皇正統記と日本人のアイデンティティ(2)正直・慈悲・決断
『神皇正統記』の歴史観・世界観を支えるのは「正直・慈悲・決断」の三要素である。この三つに照らした本書における北条泰時への評価や、承久の乱に対する解釈に触れつつ、建武の新政の挫折の原因について、北畠親房がいかなる...
収録日:2014/03/27
追加日:2014/08/28
王者の学問はどうあるべきかを示した徳川家康
家康が築いたTOKYO(3)現代に通じる家康の教訓
徳川家康の残した言葉は、「堪忍」や「辛抱」ばかりではない。多くの武家が書き残した彼の言動は教養に富み、特に警句や機知に富む寸言ではナポレオンにも引けを取らないと、歴史学者・山内昌之氏は保証する。現代にも通じる、...
収録日:2018/04/03
追加日:2018/05/17
北条時政・牧の方が仕掛けた罠とは…畠山重忠の乱の背景
源氏将軍断絶と承久の乱(2)なぜ畠山重忠の乱は起きたのか
幼い三代将軍・源実朝を擁立し、執権の座に就いた北条時政。権勢をふるう中、京都と縁の深い後妻・牧の方を通じて実朝の御台所選定が始まるが、そうした中、ある口論をきっかけに有力御家人である畠山氏排除をもくろむ。なぜ「...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/09/21
和田合戦…侍所別当・和田義盛の挙兵理由と三浦義村の策略
源氏将軍断絶と承久の乱(5)和田合戦
和田合戦は、鎌倉幕府初期における最大の武力抗争であった。有力御家人である和田氏と北条氏の間にくすぶっていた対立は、「泉親衡の乱」をきっかけに発火する。北条に恥辱を与えられたとする侍別当の和田義盛は挙兵するが、一...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/09
「源実朝は文弱」は誤解…『金槐和歌集』に込めた想いとは
源氏将軍断絶と承久の乱(6)源実朝の政と和歌
源実朝を歌人として知る人も多いだろう。和田合戦直後に彼が編んだ『金塊和歌集』は後世の評価も高い。だが、それだけに実朝を「文弱」と指摘する傾向も続いてきた。しかし、和歌は幕府のトップとして朝廷のトップと渡りあう彼...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/16
後鳥羽上皇の親王を将軍に推戴する…実朝の奇想天外な名案
源氏将軍断絶と承久の乱(8)親王将軍推戴構想
唐船による渡海の夢が破れた後、源実朝は奇想天外の策を思いつく。子のなかった彼は、後鳥羽上皇の親王を将軍にいただき、後継者問題を解決するとともに、幕府の権威を高めようと考えたのである。この構想は後鳥羽上皇側にも北...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/30