テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
教養としての「世界の古典」の読み方
「教養とは何か」という問いに対して、それは知の基本となる「古典と世界史」だと東京大学名誉教授の本村凌二氏はいう。今回の特集では「世界の古典」の読み方と題して、古典をどう読んでいけば教養としての知を深めていくことができるのか、いわば古典の本質について、世界と日本の古典の中から厳選してお届けする。なお、9月中旬頃から、政治思想史の古典であるルソーの『社会契約論』とモンテスキューの『法の精神』の読み方について、また日本仏教史上の名僧・名著についての講義も配信予定だ。乞うご期待。
更新日:2020/9/1

教養の基礎となるのは、古典と世界史である

教養としての世界史とローマ史~ローマ史講座・講演編(1)古典と世界史

「教養とは何ですか」という問いに対して、一番の基本は古典と世界史であると本村凌二氏は言う。文学や社会科学などの古典をじっくり読み、世界の歴史をさかのぼって学ぶことによって、現代だけを見ていたら分からない問題の本...
収録日:2018/11/28
追加日:2019/07/20
本村凌二
東京大学名誉教授

2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由

「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む

「ホメロス叙事詩」といえば、西洋古典中の古典。あまりの名高さに本棚にあっても「積ん読」してしまっている方も多いのではないだろうか。このシリーズ講義では、さまざまな勘どころ・読みどころを押さえ、日本語で読む『イリ...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/08/30
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作

哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景となったソクラテス...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

なぜ『ロビンソン・クルーソー』は“最初の近代小説”なのか

『ロビンソン・クルーソー』とは何か(1)読み続けられる18世紀の小説

『ロビンソン・クルーソー』といえば、無人島。知恵と工夫と冒険心あふれるヒーローとして、だれもが認識している。しかし、実際にその小説を読んだ人は意外に少ないのではないだろうか。この小説が出版された時代背景や著者の...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/09/01
武田将明
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻教授

モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家

18世紀フランスの最も重要な思想家は、モンテスキューとルソーである。この二人は、前者が自由主義思想を確立し、後者が民主主義思想を発展させた点や、経済に対する考え方などに関して相違点を持つが、専制に対する手厳しい批...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/09/19
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

政治や教育の改革よりも、自分の思想を改革する

デカルトの哲学的処世術(1)『方法序説』の巧みな比喩

『方法序説』第二部冒頭で、デカルトは「自分の思想を改革する」と述べている。それは時として自分や社会の偏見を疑うことにもなり、そうすると人間関係に波風が立つ。このジレンマをどのように解決すればよいのか。津崎良典氏...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/14
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

「文は人なり」――原文を読んで名僧の思想の息吹に触れる

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(1)名僧の原著に触れる意味

書店には数多くの仏教の入門書が並んでいるが、名僧や開祖たちが残した著作は敷居が高く、なかなか手に取れない。名僧の息吹をじかに感じつつ、その教えに触れるのが本シリーズだ。総論の第1回では日本に仏教思想が伝来した当初...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/09/24
賴住光子
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授

『百人一首』の歌が選ばれた理由とは?今も残る3つの謎

百人一首の和歌(1)謎の多い『百人一首』

漫画「ちはやふる」の影響で、若い世代にもブームを続ける『百人一首』。日本人なら誰もが知っている古典の代表作品だが、「実は謎がたくさん隠されている」という説もある。奥深い『百人一首』の和歌について、日本文学研究者...
収録日:2018/04/02
追加日:2018/06/16
渡部泰明
東京大学名誉教授

『大学』とは「人間にとって最も学ぶべきこと」

『大学』に学ぶ江戸の人間教育(1)「徳」という概念

老荘思想研究者・田口佳史氏は、人物育成という教育の本願を語るものとして、四書五経を読んだ江戸期の幼年教育を高く評価している。今回は、江戸期の幼年教育を知るために、『大学』を読み進めながら、その要点を解説する。(...
収録日:2014/12/17
追加日:2015/07/30
田口佳史
東洋思想研究家

『茶の本』の著者・岡倉天心は何をした人物か?

岡倉天心『茶の本』と日本文化(1)岡倉天心の生涯

東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心の世界観、自然観を『茶の本』を通して解説する。天心は、幼少期より外国文化をたしなむ一方で、日本の伝統文化の重要性を説き、欧米の近代文化一辺倒であった...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

関連特集

更新

いまだから学ぶキリスト教

キリスト教は、アメリカやヨーロッパの社会にどのように根づいているのか? ほかの宗教と比較して異なる特徴な考え方とは? 知っている…

更新日:2023/12/1

生誕100年、あれから100年

司馬遼太郎、遠藤周作、池波正太郎、李登輝、キッシンジャー、そしてハチ公……。1923年には色々な方が生まれています。さらに関東大震災が…

更新日:2023/11/24

「歌」が物語る日本のこころ

和歌は「日本のこころ」。「和歌」の始まりはスサノオだといわれるほど、長い歴史を誇る詩文学です。日本人として、ぜひその教養を身につ…

更新日:2023/11/17

江戸とローマ

江戸と古代ローマを比較して人間のあり方を探るシリーズ、遂に完結です。花見と剣闘士、テルマエと浮世風呂、風刺詩と川柳・狂歌、図書館…

更新日:2023/10/27

大奥の真実

何かと話題の「大奥」。しかし、まじめにその実態を学んでみると、思いもしない「歴史への影響力の大きさ」が見えてきます。時代劇でよく…

更新日:2023/10/20

イスラエル対ハマス…その背景を深く知る

ハマスとイスラエルの対立で、悲劇が拡大しています。しかし、この両者の対立は、現時点だけを見ていてはわかりません。1990年代前後から…

更新日:2023/10/10

その他の特集

「日本経済」危機突破の重要論点

世界インフレのなかで、日本経済は生き残っていくことができるのか? 世界から見て、すっかり「安い」存在になってしまい、一人敗けとさ…

更新日:2023/11/10

ひとはみな一人では“学べない”ものだから

「ひとはみな一人では~♪」と聴くと、懐かしい歌(中村雅俊氏のデビュー曲「ふれあい」)を思い出す方も少なくないでしょう。学びもまさに…

更新日:2023/11/3

ChatGPT:AIと人類の未来

いよいよマイクロソフト社の製品に「ChatGPT」が搭載されます。「生成AI」が仕事や社会をどう変えていくのか?一方で、AIの問題点もいろい…

更新日:2023/10/6