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DATE/ 2024.03.21

周りから嫌われる「プライドが高い」人の特徴

 プライドとは、誇りや自尊心。決してあって悪いものではないですが、あまりにプライドが高い人は、周囲の人から嫌われがちです。しかし、大人の人間関係では、そんな人ともうまく付き合っていかねばならないのが辛いところ。また、自分ではそれほどプライドが高いつもりはなくても、意外な言動で周りから「プライドが高い」と思われていることもあります。

 今回はそんな、プライドが高いと思われる人の特徴についてアンケートし、そのエピソードや傾向をご紹介します。

プライドが高い人、そう思われる5つの特徴

1.他人を褒めない

・自分が人から褒めてもらっても、決して人を褒めない友だちがいます。みんなが褒めていても黙っているか、逆にその褒められている人の欠点をあげつらったりして、プライドの高さを感じさせて苦手です。(34歳女性)
・仕事が出来てプライドも高い上司がいますが、部下が頑張っていても絶対褒めない。「俺の時なんてもっとキツかった」が口癖で、それくらい当たり前というような態度なんです。(32歳男性)

 プライドが高い人は、負けず嫌いで自分が一番でいたいタイプが多いため、自分より優れている人を素直に認められないようです。そのため頑張っている人や成功している人のことほど悪くけなす傾向も。褒められれば人間関係がもっと良くなるのに勿体無い、という意見も。

2.いじられるのが苦手
・親近感やリラックスさせようという気持ちからいじってやっているのに、ムっとして冗談も通じない後輩。そのプライドから可愛がってもらえなくなっています。(41歳男性)
・美人な女友だちA美は、他人のことはいじったりからかったりするのが大好きなのに、自分がいじられると無視。プライドが高過ぎるから、美人でも男性からモテないのかも。(33歳女性)

 いじられるのは、愛情や可愛がられている証でもあるのに、プライドの高い人はバカにされている、嘗められていると感じてしまうよう。誰にもいじってもらえない人は、プライドが高いと思われている可能性もアリです。

3.弱みを見せられない

・いつも事後報告で「こんな(大変な)ことがあった」と話す親友。プライドの高さからだと思いますが、なぜ一番辛いときに相談したり話してくれなかったの、と信頼されてないのかと毎回悲しい気持ちになります。(40歳女性)
・プライドが高い人は「わからない」とか「教えてほしい」とか言えずに、限界まできてポキッと折れる。ひとりで仕事を抱えがちなので、まずそのプライドを捨てろ、と部下たちには言っています。(48歳男性)

 人に憐れまれたくない、下に見られたくない、そんな気持ちが強いのもプライドが高い人の特徴です。それゆえに、誰かに助けを求めたり頼ったりすることができず、ひとりで苦しむことも多いのでは。

4.自己ブランディングをしている

・自分語りをする時、住んでいる地域や出身大学、乗っている外車など固有名詞ばかり出てくるブランド大好き女。居酒屋なんか行きたくないとか、同じ生活レベルで育った男性と結婚したいとか、プライド高そうだなと思って仲良くなれなかった。(35歳男性) 
・「私ってこういう人だから…」が口癖のママ友。そう言い続けることで、周りを言いくるめて”いい女”ブランドを確立しようとしています。1度「そんなことなくない?」と言ったら、ものすごく不機嫌になり焦りました。(38歳女性)

 こう見られたい、という自意識が強すぎるのもプライドの高い人によくある特徴で、それを否定すると不機嫌になりがち。もしかすると自信がないため、自分をわかりやすい枠にはめて他人に認めてもらいたい気持ちがあるのかもしれませんね。

5.頑固すぎる完璧主義

・プライドの高い妻は、料理を失敗するとせっかく作ったのに食べずに全部捨てます。上手く作れたと自分で思っている時は「どう?」と聞いてきますが、例えば「ちょっと塩が欲しい」とでも言うと、落ち込んで大変。完璧主義もほどほどにしてほしい。(43歳男性)
・何でも思い通りにしたい義理の父。家族旅行する時も、誰にも相談せず日程表を作り、息子が予約したホテルが気に入らないと勝手に変更する始末。みんなが迷惑そうにしていても、自分が決めたところが絶対に一番だと譲らない。(39歳女性)

 理想や志が高いのは悪いことではありませんが、周りを振り回してでも自分の思い通りにしたい、自分は間違っていないというのも、プライドの高さの顕われ。自分にも厳しい反面、他人にまでも厳しくなりがちなのは否めません。

 いかがでしたか?
 
 失敗して見下されたくないという自己防衛や、自分を良く見せるために虚勢を張っているのを見透かされてしまうと、ムダにプライドが高いと言われてしまいます。しかし、自分の立場や置かれた環境で、あるべき姿への自負、いわゆる「矜持」を持つことは人を成長させてくれるもの。こう見られたい自分より、こうありたい、というプライドなら、持っていて損はないのかもしれません。
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