テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.12.08

毛布を使った「より暖かく寝られる」方法とは?

 朝起きてもなかなか布団から出づらい季節になってきましたが、人によって異なるのが毛布、布団の使い方。使い方なんてあるの?みんな同じじゃないのと思う方も多いかもしれませんが、結構違うんです。暖かく寝るためにはどんな順番で布団を掛ければ良いのでしょうか?

布団&毛布の使い方アンケート 意外にも

 ネットリサーチDIMSDRIVEの「布団干し」に関するアンケートによると、「掛布団が一番上で毛布が下」という人が54.2%、「毛布が一番上で、掛布団が下」は21.5%、「毛布を体の下に敷き、掛布団が体の上」が5.7%、「掛布団のみ使用している」が17%でした。「掛布団が一番上で毛布が下」が最大多数ではありますが、ある程度意見が分かれるのがおわかりになったでしょうか?布団の素材によっても各回答の割合は異なり、「掛布団が一番上で毛布が下」と答えたのは羽毛だと46.5%、綿は69.5%、合成繊維は58.9%、羊毛は65.6%となっています。

 では、どの使い方が最も暖かく寝られるのでしょうか?これも素材によって異なり、「熟睡研究所」によると羽毛布団は体に直接触れさせた方が良いそうです。「羽毛に体温が伝わりやすくなり、保温効果が高くなるためです。羽毛布団と体の間に毛布が入ると体温が羽毛布団に伝わりにくくなり、保温効果が半減してしまいます」ということが理由です。

 つまり、「掛布団が一番上で毛布が下」ではなく、「毛布が一番上で、掛布団が下」が正解になるわけです。ですがこれは素材が羽毛の場合のみで、合成繊維や綿の掛布団ならば布団を体に触れさせるメリットは特にないとのこと。ですので、羽毛以外ならば「掛布団が一番上で毛布が下」でも構わないわけですね。

アンケートでは少数派のスタイルが実は…

 別の情報ソースにもあたってみましょう。ねむり時間計など快眠のための器具の開発も手がけるオムロンによると、「掛布団が一番上で毛布が下」や「毛布が一番上で、掛布団が下」よりも、「毛布を体の下に敷き、掛布団が体の上」の方が暖かく寝られるそうです。「寝ている間に体から放出される熱を下から受け止めてくれるので、保温効果バッチリ」だからです。前述したアンケートではわずか5.7%しかいなかった「毛布を体の下に敷き、掛布団が体の上」が実は最も暖かいのだそうです。

 こうした研究結果をご覧になっていかがだったでしょうか?熟睡研究所とオムロンでは最適なスタイルが分かれましたが、どちらがより暖かいか、試してみるのも良いかもしれませんね。

<参考サイト>
DIMSDRIVE:「布団干し」に関するアンケート
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2016/160524/
・熟睡研究所:毛布は布団の上?布団の下?暖かさを保つ正しい毛布の使い方
http://komesan.co.jp/blog/2015/11/04/post-309/
・ねむりラボ:毛布の使い方で変わる、布団のあったか度
http://nemuri-lab.jp/recipe/2637/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道

機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/07/01
木下康司
元財務事務次官
2

相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは

相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは

地政学入門 ヨーロッパ編(9)EUの深化・拡大とトルコの問題

国際政治の理論として国同士の経済交流、相互依存が安全保障、つまり平和を維持できると伝統的に考えられてきたが、今般の国際政治ではそれは必ずしも当てはまらないようだ。そこでEUの問題である。国の垣根を越えて世界国家に...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授
3

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ

反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28
柿埜真吾
経済学者
4

江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事

江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(1)AIに代わられない仕事とは何か

昨今、生成AIに代表されるようにAIの進化が目覚ましく、「AIに代わられる仕事、代わられない仕事」といったテーマが巷で非常に話題となっている。では、AIに代わられない事とは何であろうか。そこで、『江藤淳と加藤典洋』(文...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/06/25
與那覇潤
評論家
5

寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由

寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由

睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション

私たちに欠かせない「睡眠」。そのメカニズムや役割についていまだ謎も多いが、それでも近年は解明が進み、私たちの健康に大きく関与することが明らかになっている。まずは最新情報を盛り込んだ睡眠が果たす5つの役割を紹介し、...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/06/05
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授