社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
外国人観光客が日本で一番やりたいことは?
2019年の上半期の訪日外国人客数は過去最高を記録しました。日本政府観光局によると、その数およそ1663万人。そのうち訪日の目的の80パーセントほどは観光・レジャーです。
どんどん増え続ける外国人観光客の数ですが、彼らが日本で一番やりたいことはいったい何だと思いますか。
では、日本食のどんな料理を求めているのか。「最も満足した飲食」という別の質問項目では、「肉料理」が23.9パーセントで1位、「ラーメン」が2位、「寿司」が3位と続きました。
ところでラーメン、寿司はわかりますが、肉料理って何でしょう。「満足した飲食とその理由の詳細分析」という国別の調査では、韓国人が最も満足した飲食に「肉料理」を挙げています。その内訳は多い順に「トンカツ」「牛カツ」「ステーキ」「ハンバーグ」「牛丼」でした。
トンカツや牛カツ、牛丼が寿司やラーメンより人気があるのはかなり意外ですね。
出費の内訳にはお国柄があらわれます。国によってお金をかける対象がけっこう違うんです。たとえば、中国は買物代がぶっちぎりでトップ。一人当たり11万円ほど支出しています。
オーストラリアは娯楽等サービス費がダントツで、一人当たり1万6千円ほど。2位のイギリスが8千円ほどなので2倍ほどの差をつけています。飲食費のトップはスペインです。一人当たり6万円ほど使っています。
外国人観光客と一口に言っても十人十色ならぬ十国十色。また、時代によっても需要は大きく変わります。一昔前まで日本といえば、スシ、ゲイシャ、サムライでした。それが今やスシ、ラーメン、トンカツです。
肉料理が人気の一方で、ヨーロッパやアメリカでは肉を食べないベジタリアンやビーガンの人たちがいます。多くのイスラム教徒は豚肉を食べません。観光立国を目指す日本としては、こうした食の多様化、食のバリアフリーへの対応も急がれます。
どんどん増え続ける外国人観光客の数ですが、彼らが日本で一番やりたいことはいったい何だと思いますか。
日本食をがダントツトップ
観光庁の訪日外国人消費動向調査(2018年)で「訪日前に期待していたこと」という質問に対してダントツで多かったのが「日本食を食べること」。複数回答有りですが、なんと70パーセント以上が「日本食」に期待していると回答しました。「自然・景勝地観光」や「ショッピング」がほぼ同列でそのあとに続きます。では、日本食のどんな料理を求めているのか。「最も満足した飲食」という別の質問項目では、「肉料理」が23.9パーセントで1位、「ラーメン」が2位、「寿司」が3位と続きました。
外国人が好きな「肉料理」
満足した理由には、シンプルに「美味しい」から。それから「食材が新鮮」。「ラーメン」と「肉料理」については「自国で味わうことができない」「伝統的・日本独特」「好きな料理・食品である」という回答も多くみられました。ところでラーメン、寿司はわかりますが、肉料理って何でしょう。「満足した飲食とその理由の詳細分析」という国別の調査では、韓国人が最も満足した飲食に「肉料理」を挙げています。その内訳は多い順に「トンカツ」「牛カツ」「ステーキ」「ハンバーグ」「牛丼」でした。
トンカツや牛カツ、牛丼が寿司やラーメンより人気があるのはかなり意外ですね。
十国十色の出費の内訳
2018年における訪日外国人の旅行支出は1人当たり平均およそ15万円。そのうち、買物代が最も高く、5万円程でした。先ほどの「訪日前に期待していたこと」という質問では、日本食に次いで「ショッピング」も人気がありました。出費の内訳にはお国柄があらわれます。国によってお金をかける対象がけっこう違うんです。たとえば、中国は買物代がぶっちぎりでトップ。一人当たり11万円ほど支出しています。
オーストラリアは娯楽等サービス費がダントツで、一人当たり1万6千円ほど。2位のイギリスが8千円ほどなので2倍ほどの差をつけています。飲食費のトップはスペインです。一人当たり6万円ほど使っています。
外国人観光客と一口に言っても十人十色ならぬ十国十色。また、時代によっても需要は大きく変わります。一昔前まで日本といえば、スシ、ゲイシャ、サムライでした。それが今やスシ、ラーメン、トンカツです。
肉料理が人気の一方で、ヨーロッパやアメリカでは肉を食べないベジタリアンやビーガンの人たちがいます。多くのイスラム教徒は豚肉を食べません。観光立国を目指す日本としては、こうした食の多様化、食のバリアフリーへの対応も急がれます。
<参考サイト>
・LCC利用客の特徴及び満足した飲食とその理由(韓国の結果から)│観光庁
http://www.mlit.go.jp/common/001179932.pdf
・訪日外国人の消費動向 2018 年 年次報告書│観光庁
http://www.mlit.go.jp/common/001285944.pdf
・LCC利用客の特徴及び満足した飲食とその理由(韓国の結果から)│観光庁
http://www.mlit.go.jp/common/001179932.pdf
・訪日外国人の消費動向 2018 年 年次報告書│観光庁
http://www.mlit.go.jp/common/001285944.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
布団に入る何分前がいい?入眠しやすいお風呂の入り方
熟睡できる環境・習慣とは(3)睡眠にいい環境とお風呂の入り方
眠る環境は各家庭の状況や個人の好みによって大きく異なるが、一般的に「良い睡眠」のために望ましい環境はどのようなものだろうか。布団や枕などの寝具、エアコンなどの室温コントロールを含めた寝室の環境、また寝つきの良く...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/12/07
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


