社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2020.03.08

「独身」の方が向いている人の特徴は?

 かつて結婚はして当たり前のものでしたが、最近では結婚しない人も増えています。50歳まで未婚の割合である生涯未婚率は、1985年には男女ともに約5%でしたが、2015年時点では男性で23.4%、女性で14.1%に。この数字からも、ここ30年で結婚の実態が大きく変わっていることが分かります。

 「結婚しなくちゃいけないけど、結婚できない」と悩んでいる人もいるかもしれませんが、もしかしたらあなた自身が独身の方が向いているタイプなのかもしれません。今回は独身の方が向いている人の特徴をまとめてみました。

ひとりでいる方が楽

 ひとり映画、ひとり焼き肉など「おひとりさま」はすっかり当たり前になっていますが、何をするにもひとりの方が気楽という人もいるでしょう。他人と行動することでストレスを感じる人は、無理に誰かと一緒にいる必要はなく、ひとりの時間を楽しく使う方が幸せだといえます。

 また、自分のキャリアアップや趣味などに、生活を犠牲にするくらいのエネルギーを注いでいる人も独身でいる方が幸せかもしれません。仕事に集中したい人はプライベートの時間を削ってでも仕事するでしょうし、バイクや車などお金のかかる趣味を楽しみたい人はそのためにお金を使いたいと思うはずです。結婚するとそのいずれもが自由にはできなくなりますので、そのことに抵抗感を感じる人は独身の方が幸せに過ごせるでしょう。

他人と共同生活をするのが苦痛

 他人と暮らすことに強い抵抗がある人も、独身の方が向いている人といえます。結婚をするとそれまで別々の生活を送っていたふたりが一緒に暮らすことになるので、生活する上でのリズムやルールをすりあわせる必要があります。しかし、一方のルールが曲げられないことでもう一方がストレスを感じてしまうことも当然あるはず。そのことが原因でせっかくの結婚生活が苦しいものになってしまってはもったいないですよね。

 また、自分だけの空間をなかなか持てないことにストレスを感じる場合もあります。自分の部屋があったとしても、生活音で相手の気配を感じてしまうと心が安まらない人もいるでしょう。特に、家は自分だけの空間だという感覚が強い人にとっては、家に誰かがいることにストレスを感じやすいのもやむをません。そんな人は、独身でいることを選んでひとりの空間を守る方が賢明といえます。

ひとりの異性に縛られたくない

 ひとりの異性に縛られずにいろんな人との恋愛を楽しみたいという人も、結婚しない方が幸せでしょう。恋愛においても飽きっぽく、ひとりの人と長くは続かずにすぐに他の人に目移りしてしまう人も同様です。結婚したあとも、その習性が直らなければパートナーを傷つけてしまうことになりかねません。

人それぞれの結婚の形を模索するのも

 このような特徴が当てはまったからといって、結婚ができないというわけではありません。ただし、結婚したいからといって自分の考え方をねじまげてしまうのは、結果的に無理がたたって良くない方向へ向かってしまう可能性があります。最近では結婚の形もさまざまなものがあるので、「自分にはこの形が合っているのでは」と模索してみるのも良いかもしれません。

 結婚するもしないも、結婚の形を選ぶも、絶対的な正解はどこにもありません。自分が幸せになれるのはどのやり方か、ということを念頭に置いて考えるのが大切でしょう。

<参考サイト>
・男性23.4%、女性14.1%…生涯未婚率の現状と今後(2019年公開版)
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20190902-00139622/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

「50億人を救う」と宣言したゲイツとの粋なエピソード

「50億人を救う」と宣言したゲイツとの粋なエピソード

内側から見たアメリカと日本(3)ビル・ゲイツの世界戦略

ラストベルトはアメリカの経営者により生まれたが、それは決して攻撃ではなく、合理的な経営判断による必然的なりゆきだった。その一例として島田氏は、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が中国でスピーチした光景を思い出す。世...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/17
2

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方

人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
3

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造

宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授
4

日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは

日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは

歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本

「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
5

脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは

脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(2)量子論と空海密教の本質

「ワット・ビット連携」の概念がある。これは神経と血管の関係にも似ており、両者が密接に関係するところから、それをもとに人間の本質について考察していくことになる。また、中村天風の思想から着想を得て、人間の心には霊性...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/13