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DATE/ 2023.11.03

突然の耳鳴り…放っておくとどうなる?

「耳鳴り」の症状に悩まされた経験はありませんか。昨今は人気アイドルが耳鳴りの症状を起こす「メニエール病」の療養のため活動を休止したことが話題となるなど、耳鳴りに対して関心が高まっています。

 なぜ耳鳴りは起こるのでしょうか? また改善方法はあるのでしょうか。耳鳴りの原因や症状、治療法などについて調べてみました。

5人に1人が悩まされている!? 耳鳴りの症状

 耳鳴りとは周囲に音源がない(外で音が鳴っていない)にも関わらず音を感じる症状のことで、医学用語で「耳鳴(じめい)」と呼びます。

 人によってさまざまな現れ方があり、突然耳の中で「キーン」といった金属音や「ジージー」「ブンブン」「ゴー」といった低音が鳴り響くといった症状がみられます。世界人口の約15~20%、およそ5人に1人が耳鳴りに悩まされているといわれ、日本国内でも約300万人の患者がいるそうです。

多くの場合「難聴」が耳鳴りを引き起こす

 耳鳴りには大きく分けて2種類あります。本人のみに音が聞こえる「自覚的耳鳴(じかくてきじめい)」と、他人も患者から発せられる音が認識できる「他覚的耳鳴(たかくてきじめい)」です。一般に言う耳鳴りのほとんどは前者の自覚的耳鳴で、「難聴」によって引き起こされているケースが多いとされています。

 難聴とは耳から脳までの回路に障害が生じ、音が聞こえにくくなった状態のこと。弱い音に対し、脳は「もっとよく聞き取りたい」と聴覚の感度をあげてゆきますが、それが行き過ぎて過敏になり、耳鳴りとして現れると考えられています。

 こうした慢性的な耳鳴りの場合、耳の病気(中耳炎、内耳炎など)によることがほとんどですが、加齢やストレス、疲労、自律神経の乱れ、投薬による副作用なども、耳鳴りや難聴を起こす要因とされています。

 音の大きい場所にいたために聞こえづらい、といった場合であれば、静かな場所で耳を休ませればまず問題ありません。しかし耳鳴りが断続的に2週間以上続く、激しいめまいなど別の症状を伴うといった場合は、早急に医師の診察を受けたほうがよいでしょう。メニエール病や高血圧症、脳梗塞といった、別の病気が潜んでいる可能性があります。

耳鳴りの根治は難しい!けれども気にならない程度にはできる

 実は一度弱った聴覚神経は復活しないため、難聴や耳鳴りは根治が非常に難しいとされています。

 ただし上記に挙げたような「生活習慣の乱れ」から引き起こされる耳鳴りであれば、生活習慣を改めることで、生活に支障がない程度まで改善する可能性は高くなります。

 耳の病気による耳鳴りの場合、内服薬や筋肉注射などで治療を進めていきます。また補聴器を使って外からの音を拾いやすくすることで、耳の内部に響く音を気にならなくする、という対応がとられることもあるようです。

気になったらすぐに耳鼻科を受診しよう

 耳鳴りを感じたら、まず放っておくべきではないということがお分かりいただけたかと思います。

 耳鳴りによって不快に感じる状態が続けば、睡眠障害やうつ病といった心因性の病気を引き起こすことも。「耳が聞こえづらくなった」「突発的な耳鳴りがくり返される」といった症状に悩まされたら、できるだけ早く耳鼻科の医師に相談しましょう!

<参考サイト>
・【名医が監修】耳鳴りとは?不快な症状の原因から最新の治療法まで徹底解説!(ReSound Japan)
https://www.resound.com/ja-jp/hearing-loss/tinnitus/tinnitus-articles-jp
・【キーン】耳鳴りが聞こえる8つの原因|ストレス?片耳だけ鳴るのは?(E PARK「Medicalook」)
https://epark.jp/medicalook/ear-ringing-cause/
・耳鳴り、実は病気かも メニエール病や脳疾患…(NIKKEI STYLE「ヘルス・医療」)
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO43658620S9A410C1W10600/
・メニエール病(Doctors File)
https://doctorsfile.jp/medication/314/
・耳鳴りは軽度でも要注意。(山田養蜂場「みつばち健康科学研究所NEWS」)
https://www.bee-lab.jp/yobouigaku/03/index.html

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