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DATE/ 2022.01.02

スマホが壊れる前兆とは?

 形あるものはいつか壊れるといいますが、私たちの生活に欠かせないスマホもある日突然壊れてしまうことも珍しくありません。しかし、昔よりもスマホが密着しているために「スマホが壊れると何もできない!」という人も少なくないでしょう。ある日突然そんな事態に陥らないためにも、今回はスマホが壊れる前兆についてご紹介します。

そもそもスマホの寿命はどれくらい?

 落としてしまったり衝撃を与えてしまったりといった外的要因でない場合、スマホが壊れるのは機械そのものの寿命が原因であることがほとんどです。スマホの寿命は機種や使い方によっても大きく異なるので一概にはいえませんが、スマホ本体は3~5年、バッテリーは早いと2年くらいが寿命だといわれています。

 スマホ本体の場合には経年劣化だけでなく、日夜進歩するOSやアプリに必要なスペックに追いつけなくなるという意味で寿命があるといいます。Appleの過去の例を見てみると、発売から約5年以上経つとiOSアップデートの対象外になる傾向に。サポート対象外になるとさまざまなアプリが使えなくなり、スマホの利便性が失われてしまいます。

 スマホのバッテリーはリチウムイオンを使っており、充電するほどにバッテリーは劣化していきます。バッテリーが100%の状態から0%になるまでを1回として、約300~500回がバッテリーの寿命といわれていて、およそ2年程度の使用期間が目安といわれています。

 スマホは3~5年、バッテリーは2年程度という数字を意識していただき、このあと紹介する症状があてはまるかを考えてみてください。もしあてはまるものがあれば、スマホの機種変更の時期にさしかかっている可能性があります。

アプリの動作が遅い、開けない

 スマホにはたくさんのアプリを入れていると思いますが、こうしたアプリは日々アップデートが行われています。しかし、だんだんアプリの動作が遅くなる、うまく起動できない、操作できなくなってくることがあります。これは最新のアプリにスマホ自体がついていけなくなっていることが原因です。

 最新のアプリは常に最新機種に対応するよう作られているので、古い機種では処理しきれない、そもそも起動すらできないということが起こります。アップデートしないまま使っていると最新の機能が使えなかったり、セキュリティの問題が起こることもあるので、使えないアプリが増えてきたら交換の目安と思って良いでしょう。

頻繁に充電が必要になる

 スマホの充電がもたなくなるのは、スマホを買い換える目安としている人もいるでしょう。前述の通り、バッテリーは使えば使うほど劣化します。劣化が進むと最大バッテリー容量が減ってくるので、充電がなくなるのが早くなってしまうのです。

 バッテリーの状態は各機種で調べ方が異なりますが、新品の時は100%で、使うほどその数値が下がってきます。iPhoneの場合は80%を下回ったら、Androidの場合は60%を下回ったら交換を推奨しているので、こうした数字をひとつの目安とすると良いでしょう。

スマホの寿命は使い方次第

 スマホ本体もバッテリーもあくまでも消耗品ですので、普段の使用に支障が出てきたら交換を考えるタイミングといえます。バッテリーは本体よりも寿命が短いといわれていますが、実は使い方次第。100%の状態で充電し続けない、充電しながら操作しないといった、さまざまな工夫をすることでバッテリーの寿命を延ばすこともできるのです。

 私たちの日々に欠かせないスマホ。いざという時に困らないように、壊れる前兆を見逃さないようにしてください。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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