DATE/ 2025.02.07

「お守り」に絶対してはいけないこと

「お守り」とは、「身につけていると危機や災難を逃れることができると信じられているもの」を指します。現代では特に、神社やお寺で授与される護符や御札等を「守袋(まもりぶくろ)」と呼ばれる小型の袋に入れた「懸守(かけまもり)」が広く普及しています。

 そのため、お守りには神仏の力が宿っていると考えられていると同時に、扱い方に気をつける必要と、「してはいけないこと」があるといわれています。

お守りに「してはいけないこと」

 まずはお守りに「してはいけないこと」を整理してみましょう。お守りを扱う際、以下の3つのようなことはしてはいけないとされています。

(1)雑に持つ・乱暴に扱う:
神仏の分身ともいえるお守りを扱う際の最も大切な心得は、大切に丁重に扱うことです。そのため、お守りを雑に扱ったり乱暴に扱ったりしてはいけません。例えば、汚損、開封、尻ポケットに入れる等はNGです。

(2)暗所に密閉した状態で放置する:
光の差さない暗い場所に密閉した状態でお守りを放置することは、お守りの扱いとして適していません。例えば、机の引き出しに入れたまま長期間放置といったことはNGです。

(3)古いお守りを持ち続ける:
お守りには、いつも若々しいことを意味する「常若(とこわか)」が求められています。そのため、1年たったお守りはお礼参りとともに神社やお寺に返納し、新しいお守りを授与いただくことがよいといわれています。

お守りの適切な扱い方

 では反対にお守りの適切の扱い方を整理すると、以下の2つが挙げられます。

(1)常に身につける:
お守りは常に身につけることでご利益を最大限に得られるといわれてます。特に、紐で結んで首から下げて持ち歩くのが最良とされていますが現実的には難しい面もあるため、例えば心臓の近くのポケットに入れて大切に身につけたり、毎日使うバッグ・財布・ポーチ等に丁寧に入れて持ち歩いたりすることなどが推奨されています。

(2)明るい場所や目線より上の場所に安置する:
お守りを身につけたり持ち歩いたりすることが難しく家に置くような場合は、神棚に安置することが最良です。しかし神棚がない場合は、たんすや本棚の上など目線より高い場所かつ太陽の光が差し込むような明るい場所を清潔にし、可能であれば白い清潔な布などを敷いたうえに安置する等が適しているといわれています。

お守りの種類別の持ち歩き方

 最後に、「お守りの種類別の持ち歩き方」を紹介します。お持ちのお守りやこれから授与いただく予定のお守りがありましたら、ぜひ参考にしてください。

・厄除け(家内安全・健康)のお守り:
首から下げる、シャツの胸ポケット・ジャケットの内ポケットに入れる、普段使いのバッグ等につける(入れる)。

・交通安全のお守り:
車・バイク・自転車等の鍵につける、ランドセル・通学バッグ・通勤バッグ等につける(入れる)。

・安産のお守り:
腹帯・妊婦帯につける、母子手帳にはさむ、普段使いのバッグにつける(入れる)。

・学業のお守り:
筆箱の中に入れる、ランドセル・通学バッグ等につける(入れる)。

・仕事運のお守り:
スーツの内ポケットに入れる、スケジュール帳にはさむ、通勤バッグにつける(入れる)。

・恋愛運のお守り:
シャツの胸ポケット・ジャケットの内ポケットに入れる、家の鍵やスマートフォンにつける、普段使いのバッグ等につける(入れる)。

<参考文献・参考サイト>
・お守りの正しい扱い方とは│羽田神社
https://www.hanedajinja.com/faq/info05.htm
・「お守りってどうやって持ち歩くのが正解なの?」-正しいお守りの持ち方│法徳寺
https://kisibojin.thebase.in/blog/2022/01/26/225209
・お守りの正しい持ち方は?【種類別】ご利益が得られる持ち方・扱い方・注意点を詳しく解説│祐徳稲荷神社
https://otakiagejinja.com/media/962
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