社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
“怒って死ぬ”ことはあり得るのか?世界史における「憤死」の謎
世界史の教科書に出てくる「憤死」という単語をご存じだろうか。教皇グレゴリウス7世は破門したハインリヒ4世に攻められて憤死し、周瑜は諸葛孔明の挑発的な手紙に憤死した。憤死とは、「憤って死ぬこと」、つまり、心底怒り、失意のうちに死ぬということである。
感情は五臓と結びついており、さらに五行(水、木、土といった自然界の要素)と結びついている。では、怒りの感情は火? というように思えるが、実は火がついてよく燃える材料、「木」なのだ。そして五臓では肝臓と結びついているとされる。
青島大明著「病を治す哲学」によれば、怒りのエネルギーは悪いものととらえられがちだが、実はぐんぐんと伸びゆくような勢いのある力で、その様子はまるで木の成長のようだという。怒ることを我慢すると今度は腎臓を傷めるので、怒りの感情も大事なのだ。
「木」の肝臓についた火(怒り)を消すには、熱を下げる陰性の食べ物が良いという。なすやトマトなど体を冷やすものや、バナナやいちじくのような柔らかいものが良い。バナナは精神安定の効果もあるからおすすめだ。
ただし、持病をお持ちの方はやみくもに食べる前に、何が自分に合っているのかをしっかりと確認してもらいたい。インターネットで陰性のものを簡単に調べることができる。
怒りで死ぬ?そんなバカな
そんなバカな話はないだろうと思う人もいることだろう。私はかつてそう思っていた。しかし、調べていくと、憤死は私たちの身にも起こり得る、おそろしい死因であることがわかった。感情と五臓はつながっている
中国の医学書「黄帝内経」には、人間の感情によって病が引き起こされることが書かれている。感情は五臓と結びついており、さらに五行(水、木、土といった自然界の要素)と結びついている。では、怒りの感情は火? というように思えるが、実は火がついてよく燃える材料、「木」なのだ。そして五臓では肝臓と結びついているとされる。
青島大明著「病を治す哲学」によれば、怒りのエネルギーは悪いものととらえられがちだが、実はぐんぐんと伸びゆくような勢いのある力で、その様子はまるで木の成長のようだという。怒ることを我慢すると今度は腎臓を傷めるので、怒りの感情も大事なのだ。
怒りがやがて死をまねく
肝臓病の症状のひとつに、怒りっぽいというものがある。先に述べた、怒りと肝臓、木の結びつきによるものだ。そして怒ることでまた肝臓を悪くしてしまう。憤怒の感情がすぎると、肝臓が縮む。血が大量に全身を巡る。力をこめて拳をにぎり、体に力が入ることで高血圧になる。すると脳溢血、脳梗塞、くも膜下出血などを引き起こす。怒ることでストレスが発散されているように見えるが、体には負担をかけていることを忘れないようにしたい。それでも怒りがおさまらない人へ
青島大明によれば、臓器を丈夫にすれば、怒りは自然と収まっていくものだという。つまり、体から治していくのだ。「木」の肝臓についた火(怒り)を消すには、熱を下げる陰性の食べ物が良いという。なすやトマトなど体を冷やすものや、バナナやいちじくのような柔らかいものが良い。バナナは精神安定の効果もあるからおすすめだ。
ただし、持病をお持ちの方はやみくもに食べる前に、何が自分に合っているのかをしっかりと確認してもらいたい。インターネットで陰性のものを簡単に調べることができる。
穏やかに生きる
ストレスでからなるべく身を守る、内側からも癒す、といった方法をとるならば、身も心も休めることができる。いやなことがあってイライラしだしたら、忘れる時間を作る。そして楽しいことを考えたり、趣味に没頭することで発散させる。「笑う」という感情が体からわき上がることで、怒りは静まっていく。そうやって、生活に穏やかさをとり入れて、健康に生きていきたいものである。~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
トランプ関税はアダム・スミス以前の重商主義より原始的
第2次トランプ政権の危険性と本質(2)トランプ関税のおかしな発想
「トランプ関税」といわれる関税政策を積極的に行う第二次トランプ政権だが、この政策によるショックから株価が乱高下している。この政策は二国間の貿易収支を問題視し、それを「損得」で判断してのものだが、そもそもその考え...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/17
大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本
デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性
アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16
【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?
編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税
会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。
第2次トランプ...
第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
相互関税の影響は?…トランプが築く現代版の万里の長城
世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い(1)「相互関税」とは何か?
トランプ大統領は、2025年4月2日(アメリカ時間)に貿易相手国に「相互関税」を課すと発表し、「解放の日」だと唱えた。しかし、「相互関税」の考え方は、まったくよくわからないのが実状だ。はたして、トランプ大統領がめざす...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/04/10
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24