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エンタテインメントビジネスと人的資本経営
変人募集中…0から1を生める人、発掘する人、育てる人
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(4)エンタメで一番重要なのは「人」
経営ビジネス
水野道訓(元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEO)
5.「土地勘のあるところ、自分たちの武器を持っていく」
2025年11月3日配信予定
6.なぜ二本立ての評価制度が必要か…多種多様な人材の評価法
2025年11月4日配信予定
エンタメビジネスにおいて一番大切なのは「人」である。さらに、「0から1を生める」クリエイターが必須であることはいうまでもないが、そのような人材だけではエンタテインメントビジネスは成立しない。時として異能で多様なクリエイターを発掘する人も、支援する人も、育てる人も、拡販で広げる人も必要だ。まさに「プロデューサー(マネジメント)」側の人材も必須であるゆえんである。日本人は同調圧力が強いといわれるが、問題は教育の方法ではないか。重要なのは、貧困による教育格差をなくすこと。どこに素晴らしい才能を秘めた人材がいるか分からない。(全6話中第4話)
時間:11分14秒
収録日:2025年5月8日
追加日:2025年10月28日
収録日:2025年5月8日
追加日:2025年10月28日
カテゴリー:
≪全文≫
●「0から1を生む作業」、そのための人材発掘・教育が非常に重要
エンタテインメントは創って送り出す人と、それを受け取る人。人と人とのつながりという話をしました。
ここでエンタテインメントビジネスで一番大切なのは人であるというところで、人材のお話に入っていきたいと思います。
まずエンタテインメントビジネスにおいて、すごく重要なのは「人」です。それは創る人であり、創る人を支える、あるいは創るのを補助する人。プロデューサーと書いていますけれど、マネジメントでもあると思います。それから、さらにこれを拡大していく、拡販していく人。こういう人たちの人材発掘・育成、あるいは企業の風土の作り方、あり方に少し触れていきたいと思います。
何の産業でもそうですが、まず無から有を創る、0から1、これが実は大変です。これはクリエイターの人だと思います。
その1から、さらにそれをヒットと呼ばれるような、あるいはビジネス規模という部分まで拡大する、さらに拡大して大ヒットさせていくのがエンタテインメントのあり方です。これは技術開発型の会社も同じです。いろいろな部分で会社のビジネスは基本、こういう形になっています。
この「0から1を生む作業」は非常に大変な作業で、それができる人材が外部にいて、それを目利きする人が見つけてくるケースもあります。つまりクリエイター、それを発掘する目利き人、さらにそれを育て、拡販させていく人材、こういったものをつくり上げるために、人材発掘および教育が非常に重要だと思います。
これ(スライド)は、1969年の人材募集のコピーです。ソニーは、1958年に「ソニー」という名前にしました、「東通工(東京通信工業)」から。そのソニーになって10年ぐらいたったところで出したものです。1969年当時に「『出るクイ』を求む!」というキャッチコピーを出したのです。
これを私はすごいと思っています。時代はたぶん、これから経済成長に進んでいき、「全社一丸となって成長するぞ!」というようなときです。そして終身雇用といったことをいわれていた時代に、「『出るクイ』を求む!」ということをいったのです。
私が聞いた話では、50年ほど前、197...
●「0から1を生む作業」、そのための人材発掘・教育が非常に重要
エンタテインメントは創って送り出す人と、それを受け取る人。人と人とのつながりという話をしました。
ここでエンタテインメントビジネスで一番大切なのは人であるというところで、人材のお話に入っていきたいと思います。
まずエンタテインメントビジネスにおいて、すごく重要なのは「人」です。それは創る人であり、創る人を支える、あるいは創るのを補助する人。プロデューサーと書いていますけれど、マネジメントでもあると思います。それから、さらにこれを拡大していく、拡販していく人。こういう人たちの人材発掘・育成、あるいは企業の風土の作り方、あり方に少し触れていきたいと思います。
何の産業でもそうですが、まず無から有を創る、0から1、これが実は大変です。これはクリエイターの人だと思います。
その1から、さらにそれをヒットと呼ばれるような、あるいはビジネス規模という部分まで拡大する、さらに拡大して大ヒットさせていくのがエンタテインメントのあり方です。これは技術開発型の会社も同じです。いろいろな部分で会社のビジネスは基本、こういう形になっています。
この「0から1を生む作業」は非常に大変な作業で、それができる人材が外部にいて、それを目利きする人が見つけてくるケースもあります。つまりクリエイター、それを発掘する目利き人、さらにそれを育て、拡販させていく人材、こういったものをつくり上げるために、人材発掘および教育が非常に重要だと思います。
これ(スライド)は、1969年の人材募集のコピーです。ソニーは、1958年に「ソニー」という名前にしました、「東通工(東京通信工業)」から。そのソニーになって10年ぐらいたったところで出したものです。1969年当時に「『出るクイ』を求む!」というキャッチコピーを出したのです。
これを私はすごいと思っています。時代はたぶん、これから経済成長に進んでいき、「全社一丸となって成長するぞ!」というようなときです。そして終身雇用といったことをいわれていた時代に、「『出るクイ』を求む!」ということをいったのです。
私が聞いた話では、50年ほど前、197...
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