末井昭、「結婚」を語る
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『聖書』創世記の一文に記された結婚の意味とは
末井昭、「結婚」を語る(2)『聖書』に学ぶ夫婦のかたち
末井昭(編集者・作家)
結婚の全ての意味が『聖書』の一文に記されていると、編集者で作家の末井昭氏は語る。「人は、その父母を離れ、妻と結び合い一体となるのである」という一文がそれだ。「人」とは誰か。「父母を離れ」にはどんな意味があるのか。「結び合い一体となる」とはどういうことか。具体例を交えながら、独自の見方で、結婚の真髄を解き明かす。(全2話中第2話)
時間:14分38秒
収録日:2017年7月18日
追加日:2017年8月14日
≪全文≫

●創世記2章の一文に結婚の全てが書かれている


 私は、生活する上で困ったとき、『聖書』を指針にしています。『聖書』には、ある方の導きによって出会いました。『聖書』にはこういうことが書かれているという、意味や読み方は、その方に教えてもらいました。一般的なキリスト教の解釈とは少し違う見方をします。そうした独自の見方で『聖書』を読んで、困ったときの参考にしています。

 結婚については、確か創世記2章の言葉が、『聖書』の中で最も古い記述だと思います。「人は、その父母を離れ、妻と結び合い、一体となるのである」という一文です。結婚について書かれているのはこれだけなのです。逆にいえば、これだけに結婚の全ての意味が含まれているわけです。

 最初の「人」は「アダム」のことを指しています。妻となる「エバ」はアダムからつくられたと『聖書』には書かれています。そのアダムとエバが「一体となる」ということですが、その前に「父母を離れ」とあります。ここは大事なところです。

 父母と離れないといけません。両親とくっついていると駄目なのです。だから、基本はお父さん、お母さんから離れて、自分の好きな女の人と出会い、2人は一体になるということです。


●「結び合い一体となる」が結婚の神髄


 最後に「結び合い一体となる」とありますが、「一体」といっても、体を重ねるという意味ではありません。『聖書』に書かれているのは全部内面のこと、心のことです。したがって、「心が一体になる」という意味で書かれています。この「心が一体になる」とは、どういうことなのでしょう。

 ここに結婚の神髄があります。そもそも、他人と他人が一緒になって、それが一体になるというのは奇跡です。

 人はそれぞれ自我を持っています。それぞれが、独立していて、一体になるなんてことはあり得ないわけです。ある人がある人を好きになったり、助けたりすることはありますが、それはあくまでも、私という個人、あなたという個人がいることが前提にあるので、一体にはなり得ません。

 一体に近い状態があるとすれば、親子関係です。親が子を思う気持ちは、自分を飛び越える場合があります。

 例えば、子どもが車にひかれそうになったら親は自分の命を捨ててでも助けようとすることがあります。親は自分の損得を超えて、子どものために車の前に飛び込んでいくこともあり...

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