末井昭、「自殺」を語る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
声を掛けて会話が成立したら8割の人は自殺を思いとどまる
末井昭、「自殺」を語る(3)樹海探索と自殺スパイラル
末井昭(編集者・作家)
『自殺』の取材で富士の樹海を訪れた編集者・作家の末井昭氏。樹海の案内人に話を聞いていくうちに自殺スパイラルの原因が見えてくる。なぜ自殺は繰り返されるのか。末井氏が樹海探索取材について語る。(2015年6月16日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「私が『自殺』を書いた理由と“生きづらさ”を取り除く方法」より、全6話中第3話目)
時間:5分46秒
収録日:2015年6月16日
追加日:2015年7月27日
カテゴリー:
≪全文≫

●樹海の案内人・早野氏に取材


 書いていくうちに、いろいろと取材も行いました。私は編集者をやっていましたから、自分の本を自分でまた編集していくといったところもあるのです。それで、4人ほどいろいろな方にインタビューをしました。

 1人は、樹海を案内してくれる人です。作家の早野梓さんという方ですが、その人は、テレビなどの取材で、樹海はすごく恐ろしい場所という設定の下、樹海に入っていくと磁石も狂ってしまい出られなくなったり、死体があったりという特番のガイドをやっていました。もともとはある企業に所属して、その辺りの地質を調べていた人なのです。

 富士山というのは非常に危ない所で、今は特に危ないと言っていました。地質が変わったりするのです、火山ですから。常に樹海を歩き回りながら調査をして、報告しているのです。それは、その企業とその企業に所属する人たちの家族を守ることが一つの使命になるということで、そういう仕事をされている人だったのですが、歩いていると、自殺者の死体を時々見つけるわけです。それで、だんだんとそういう依頼も来ていました。樹海の案内は仕事としてやっているわけではないのですが、そういうこともやるようになられた人なのです。その人に樹海を案内してもらいました。


●迷っている人が日本中に居るのだろう


 私も初めて行ったのですが、やはりここでものすごい数の人が亡くなっているという状況がありますから、そこには何かあるのですね、非常に感じるものが。あそこは遊歩道がありまして、結構そこを散策したり、ピクニックのように歩いて楽しむ人もいるのです。自殺する人は、その横からひゅっと中に入っていくのですね。入るとき、本当に自殺すると決めている人は、すっと歩いて入り、もう帰ってこないのですが、迷っている人も多いのです。中に入ると出られなくなりますから、迷っている人は、そこの木にビニールの紐を結んで、ばっと入っていくわけです。

 行かれたら分かるのですが、そこにはそのビニールの紐がいっぱいあるのですね。いっぱい結んであって、樹海に入っていくわけです。ずっと入っていって、思いとどまったら、また出てくる。出てくるときは、その紐をたぐって出てきたりするわけです。

 案内してくれた人は、「そのビニールの紐の先に行くと何かありますよ」と言うから、行ってみたのですが、そこには何か...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
学びとは何か、教養とは何か
教養の基本は「世界史」と「古典」
本村凌二
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性
中島隆博
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
道徳と多様性~道徳のメカニズム(1)既存の道徳の問題点
多様性の時代に必要な道徳とは…科学的アプローチで考える
鄭雄一
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(2)「時代の大転換期の選挙」特集を解説!
「大転換期の選挙」の前に見ておきたい名講義を一挙紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
これからの社会・経済の構造変化(4)日本企業の課題と組織改革の壁
日本の場合、トップダウンよりボトムアップで変えるべき?
柳川範之
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
AI時代と人間の再定義(5)AI親友論と「WE」という概念の問題
AI親友論って何?「Self-as-WE」と京都学派の思想
中島隆博
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
プロジェクトマネジメントの基本(7)アジャイルプロジェクトと成功の鍵
発注側と受注側で異なるプロジェクトの成功・失敗要因
大塚有希子
ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性
国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性
橋爪大三郎
「進化」への誤解…本当は何か?(9)AI時代の人間と科学の関係
科学は嫌われる!? なぜ「物語」のほうが重要視されるのか
長谷川眞理子
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(2)国家戦略目標の転換
経済発展から「国家の安全」へ…転換された国家戦略目標
垂秀夫