LGBT生徒へのいじめと排除
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
LGBTの人権を守るために―国への3つの提言
LGBT生徒へのいじめと排除(3)国への3つの提言
土井香苗(国際 NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表)
国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏が、LGBT生徒が置かれている現状と対応策の問題点を踏まえ、国に対し3つの提言をする。LGBTに対してフレンドリーな空気が高まってきた今、きちんと性的マイノリティのための法律、制度を導入し、LGBT生徒に対するいじめの有効な対策が成されるべきだと説く。 (全3話中第3話)
時間:13分14秒
収録日:2017年7月12日
追加日:2017年8月25日
カテゴリー:
≪全文≫

●国への提言1.いじめ防止対策の中にLGBTをきちんと位置付け


 このような状況の中、私どもが日本の政府に対して提言してきたことがいくつかあります。そのうちの一つが、いじめ防止対策の中にLGBTの子どもたちを位置付けることです。まずは学校の先生たちの理解を進めて、LGBTの子どものいじめにしっかり対応した制度、対応を学校側に求めるということをやっていきました。

 これらに関しては、文科省も当初は「そういったことは難しい」といった見解だったのですが、その後よく検討してくださいました。ちょうど今年(2017年)の春に、国の方針が改定されて、「いじめ防止基本方針」にあるいくつかのカテゴリーの中で、特にそういったいじめに遭いやすい子どもたちのカテゴリーを初めて特定したのです。そのうちの一つが、この性的指向、性自認のマイノリティの子どもたちをしっかり位置付けをして、学校と先生方に対する対応を求めたという内容になります。


●LGBTの位置付け、対策がないままでいじめ対応は無理


 これ自体は非常に大きな動きで、やはりまずは制度の中でしっかり位置付けられることが必要だと思います。

 われわれが話を聞いてきた先生の中にも、LGBTの子どもたちのいじめに実際に対応しなくてはいけない場面に遭遇した先生もいるのですが、その中でも大きかった声としては、学校側にはLGBTの子どもたちへのいじめに対して何も対策がなく、そういった状況の中で「LGBTだからいじめられている」といったことを問題として挙げると、むしろ学校側がどのように対応してくるかよく分からない、というものでした。それよりも、ただ普通に「いじめです」という形で報告した方が、スムーズにしっかり対応してもらえるのではないか、つまりLGBTという部分は伏せて学校の中では処理せざるを得ない、というような声などもありました。

 そのようなやり方だとやはり問題に対する有効な手だては打てないと思いますので、LGBTがしっかり位置付けられることでそういった現場での有効な対応もしやすくなってきたかなと思っています。


●国への提言2.性同一性障害特例法の枠組みを変える


 あと二つほど取り上げたいことがあります。まずは、トランスジェンダーの人たちを先ほどから申し上げている性同一性障害特例法という法律の下、どう扱うかということですが、この特例法の枠組みそのものがやはり大...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(4)10年後の物価…5つのシナリオ
5つのシナリオ分析…10年後の日本の物価水準はどうなる?
養田功一郎
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
いま夏目漱石の前期三部作を読む(9)反知性主義の時代を生き抜くために
なぜ『門』なのか?反知性主義の時代を生き抜くヒント
與那覇潤
編集部ラジオ2025(33)2025年を振り返る
2025年のテンミニッツ・アカデミーを振り返る
テンミニッツ・アカデミー編集部
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄