フィンテックがもたらす金融革新
この講義シリーズの第1話は
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
仮想通貨ビットコインとブロックチェーンの仕組みとは
フィンテックがもたらす金融革新(2)仮想通貨の仕組み
藤井達人(株式会社みずほフィナンシャルグループ デジタル戦略部長 チーフAIオフィサー(CAIO)執行役員)
藤井達人氏が、仮想通貨ビットコインと、それを可能にするアーキテクチャであるブロックチェーンの仕組みについて解説する。仮想通貨に関する規定が盛り込まれた、2017年4月の改正資金決済法の要点とは何か。(全3話中第2話)
時間:12分57秒
収録日:2017年10月10日
追加日:2017年11月21日
≪全文≫

●ビットコインは新しいタイプのデジタル通貨である


 今回は、仮想通貨およびブロックチェーンの基本事項について解説します。2017年9月現在、1,000種類以上の仮想通貨が存在すると言われています。主な仮想通貨は、表の通りです。よく耳にするビットコインやイーサリアム、あるいはリップルといった仮想通貨が存在し、それぞれに特徴があります。

 代表的な仮想通貨として、ビットコインについて見てみましょう。ビットコインは、政府や企業が発行したものではなく、インターネット上で記録される暗号技術を使った、新しいタイプのデジタル通貨です。電子的に決済を行うため、インターネット経由で送金や決済が可能です。そのため、例えば地球の裏側にいる遠く離れた相手にでも、短時間かつ低コストで送金できるという特徴があります。

 仮想通貨は通貨と呼ばれていますが、法定通貨のように何らかの裏付けがあるわけではなく、また実体もありません。ただの電磁的な記録です。暗号技術を用いているということから、英語圏では暗号通貨(Crypto Currency、クリプトカレンシー)と呼ばれることも多くなっています。


●発行を行う国、流通を管理する組織が存在しない


 ビットコインと、円やドルのような法定通貨との最も大きな違いは、ビットコインには通貨を管理する中央銀行が存在しないということです。つまり、ビットコインには発行を行う国、または流通を管理する組織が存在しません。中央組織の管理なしに、こうしたことを実現する仕組みのことを「ブロックチェーン」、もしくは「分散型台帳」と呼びます。

 図のように、従来の通貨は、中央銀行が管理するサーバー上で集中的に管理され、送金取引は、そのサーバー上で一括して承認されます。これに対して分散型台帳は、インターネット上の多数のサーバーで同じ台帳を共有し、分散的に合意形成を行います。そうすることで送金取引の承認を行い、参加者同士が直接送金できるようになっているのです。つまり、仮想通貨だけではなく、各種の権利の所在や移転を記録することができる技術なのです。ビットコインが、ブロックチェーンと呼ばれる技術的な仕組みの上に構築された、発行者の存在しない通貨だとすると、ブロックチェーンは、図のような分散型台帳を実現するための一種のアーキテクチャだといえるでしょう。

 コンピュータの世界では1980年代にパーソ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司

人気の講義ランキングTOP10
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
「満洲」から考える日本とアジア(6)21カ条の要求と第一次世界大戦
日本が中国に出した「21カ条の要求」の罠と必然…不安定な満洲利権を手にした日本が直面した難題とは?
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
「ホメロス叙事詩」を読むために(7)オデュッセウスの冒険
ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚
納富信留
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫