フィンテックと金融革命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
ビットコインで注目されたブロックチェーン技術の活用
フィンテックと金融革命(4)ブロックチェーン技術と変革
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
ビットコインで注目されたブロックチェーン技術をはじめとするフィンテックは、「メガバンクや大手証券会社、大手保険会社にも変革をもたらすはず」だと、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏は語る。フィンテックは今後、金融業界をどう変えていくのだろうか。(全5話中第4話)
時間:8分03秒
収録日:2016年10月17日
追加日:2017年2月6日
≪全文≫

●「金融の実験場」をつくる取り組みが行われつつある


 国際競争という面を考えなくても、新しいビジネス、特に新しい技術の場合はトライアンドエラーを繰り返すことで成長する部分があります。ですから、いかに新しい面白い取り組みを許容するかが、これからの金融制度をつくる上では重要な点になってきます。どのようにベンチャーと健全性とのバランスを取っていくかが大きなポイントになっているのです。

 この部分は世界中が悩み、試行錯誤しながら制度をつくっているのが実態です。その中で、「レギュラトリー・サンドボックス」という、ある種の「金融の実験場」をつくる取り組みが行われつつあります。その実験場で、少し自由にやらせてみるのです。うまくいったら、望ましい規制のあり方を全国に広げていったり、他の地域に広げていったりする試みが考えられています。その実験場をどのような形で設定するかはなかなか難しいのですが、いずれにしても新しい仕掛けや取り組みを考えなければならないのではないかという議論が盛んになりつつあります。


●ベンチャーには主体的な信頼性の確保が求められる


 企業側からすると、国のそうしたレギュレーションを前提に考えなくてはならないのですが、単にレギュレーションだけでなく、対消費者のサービスにおいてどうやって信頼を確保していくかが、フィンテックベンチャーにとってとても重要なポイントです。

 なぜなら、日本では、金融サービスはかなり安全に提供されるものだという意識が消費者に染み付いているからです。何かよく分からない新しいビジネスには、消費者はそう簡単に飛び付きません。その課題を乗り越えて、新しいサービスを浸透させていくには、そのサービスがいかに安全か、問題がないかを事業者自身が積極的にアピールしていく必要があります。ですから、法律や制度の対応を待つのではなく、事業者自身が消費者の信頼性を確保していくことがフィンテックベンチャー側にとって求められるポイントになってくると思います。


●ブロックチェーン技術でコストを下げられる


 このように、新しい情報が入ってくる中で新しいビジネスを行うことが一つのポイントですが、もう一つ、金融サービスのコストを下げる要因として考えられているのが、先ほど出てきた「ブロックチェーン技術」です。仮想通貨ビットコインの開発でクローズアップされた技...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(2)明治以降の物価推移とインフレ率
戦後日本のハイパーインフレの真実…その時、何が起きたのか
養田功一郎
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(2)仏法僧の三宝と対話による道徳的進歩
考えるとは相手の頭を使って考えること…共同で思考する意義
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(4)社会課題の解決に取り組む人財産業
メダカの学校・総合的な学習(探究)の時間・逆参勤交代
小宮山宏
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(1)AIに代わられない仕事とは何か
江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事
與那覇潤
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
岡野原大輔