社会保障と税の一体改革
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「ボールを離さないと日本がつぶれる」と感じて解散を決意
社会保障と税の一体改革(3)質疑応答
野田佳彦(衆議院議員/第95代内閣総理大臣)
「社会保障と税の一体改革」に関する講演を終えた野田佳彦氏への質問は三つ。民主党の存在価値、安倍政権、そして2年前の党首会談で解散と決めたときの気持ちについて。それぞれ野田氏が真摯に答えていく。(2014年6月7日開催「第10回ラウンドテーブル・ジャパン」昼食セッション基調講演より、全3話中第3話目)
時間:7分03秒
収録日:2014年6月7日
追加日:2014年7月17日
≪全文≫

●民主党には、格差が広がりつつあるときに歯止めをかけていく役割がある


―― 民主党という政党は、最終的に何をやりたい政党なのか、また、民主党のレーゾンデートル(存在価値)、すなわち、国民に対してどういう旗の下でやっていくのか、そのあたりのお考えをうかがいたいと思います。

野田 私は、やはり民主党という政党には、格差が広がりつつあるときに歯止めをかけていく役割があると思います。

 人類が命懸けで獲得した価値というのは、自由と平等だと思っています。そして、そのどちらも大事です。けれども、例えば経済で言うと、統制経済のように社会主義的になってきたときには、自由主義という右足を出さなければいけないときがあります。けれども、格差が広がってきているときには、その歯止めをかけるために、「分配政策は少し行き過ぎた」というお話があったかもしれませんが、平等という左足を出さなければいけないときもあります。要するに、自由と平等にあまりこだわってはいけないということです。

 私は今どちらかというと、格差の拡大に歯止めをかけて、もっと中間層の厚みが復活してくることのほうが大事な順番だったのではないかと思いました。その役割は多分民主党にあったと思います。そのことは、これからもまだしばらくは大事ではないかと思いますので、そこの正当性を忘れてはいけないと思います。

 それから、外交的には、今の状況というのは、どちらかと言うと少し右に傾きすぎていて、狂騒が過ぎていると思うのです。その対抗軸が共産党であり、山本太郎氏です。そして、真ん中のリベラルどころか、穏健な保守層を代弁する声が今少ないと思います。そこがむしろ民主党の今までの立ち位置でありましたので、外交安全保障の上でもまだまだ出番があると思います。そういう意味でスペースはかなり空いていると思いますので、われわれが元気を取り戻して走り回れば、そのスペースを埋めることができると思います。われわれの正当性が今なくなったというわけではなく、依然として、そのやりがいというものはあるだろうと思います。

●アベノミクスの金融緩和のために踏み台になった野田政権


―― 安倍政権を見て、ここはうまくいっているのではないかという点、もしくは、ここはやはり間違っていると思われる点を教えてください。

野田 今の安倍政権の中を見ていて、特に金融の話があ...

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