松下幸之助と上甲晃の人づくり
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
厳しい時代にも生き残れるのは、底力のある人
松下幸之助と上甲晃の人づくり(2)志と底力
上甲晃(志ネットワーク代表)
松下幸之助氏、そして上甲晃氏が重視する“人間力”とは、“志”や“底力”だと上甲氏は言う。では、志、底力とは何なのか。豊富な具体例をもとに上甲氏が分かりやすく解説する。(後編)
時間:16分31秒
収録日:2014年7月31日
追加日:2014年11月6日
カテゴリー:
≪全文≫

●人間力とは、みんなの利益に熱心なこと


 では、どうすれば人間力、人間としての魅力を高めることができるのか。これが大変大事なことです。本を読んだり話を聞いたりすれば、知識を得ることはできます。留学するのも一つの道でしょう。では、人間力を高めるにはどうしたらいいか。

 私は、残念ながら、今の学校教育の中で、この部分が実は最も遅れていると思うのです。ですから、学力・学歴一流、人間三流の人が多い。「たとえ学歴が三流であっても人間は一流であれ」と、常に青年塾では言い続けております。

 では、どのような人が魅力的なのか。あるいは、自分の魅力を高めるにはどうしたらよいのか。言葉で言うと、極めて簡単であります。周りの人たちを見て、どのような人が嫌われるか。自分の利益にだけ熱心な人です。そのような人は、絶対に人に尊敬されません。

 口には出せないかもしれませんが、みんな腹の底ではそのように思っているのです。自分さえ良ければいいという考え方、自分の利益だけを追求する考え方は、実は非常に世間から嫌われます。私はこれを“野心”と呼んでいます。

 野心も一つの大きなエネルギー源であることは事実であります。将来社長になりたい、大金持ちになりたい、有名になりたい、大臣、総理大臣になりたい、お医者さんになって金儲けしたい。これも頑張ろうという意欲の元であることは事実であります。ですが、それは小さい。たかが己一身の利益でしかないのです。

 私が言う人間としての魅力とはどういうことか。己一身の損得を超えて、みんなの損得に熱心になることです。人が困っていたら、苦しんでいたら放っておけないことです。人のために惜しげもなく自分の力を捧げる気持ちを持った人、みんなの利益に熱心な人は、非常に尊敬されるのです。これを、私は“志”と呼んでいます。

 最近は、非常に熱心に、毎日ウォーキングしている人がいます。雨の日もウォーキングしています。その姿を見て、多くの人は、熱心な人だと言います。ですが、立派な人とは言いません。なぜかといえば、健康という自分の利益にだけ熱心なことは、立派ではないですから。

 ですが、その人が、今日から道に落ちているゴミを拾いながらウォーキングしたとしたら、近所の人は立派な人だと言うでしょう。ゴミ拾いの中に、みんなのために行動する心を見たから、立派だと言われるのです。

...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(3)水戸藩の問題と安政の大獄
安政の大獄は失政!?…井伊直弼は何を見誤ったのか
山内昌之
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕
徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは
堀口茉純
原因と結果の迷宮~因果関係と哲学(6)不在因果の問題
不作為(◯◯しなかったこと)の原因は無限に拡散する
一ノ瀬正樹
ギリシア悲劇への誘い(7)ギリシア悲劇を論じた歴史
アリストテレス、ニーチェ…哲学者によるギリシア悲劇批評
納富信留
デカルトの存在論に学ぶ(1) 「我思う、ゆえに我在り」
「我思う、ゆえに我在り」はデカルトの専売特許ではない
津崎良典