歌舞伎はスゴイ
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
草創期からの度重なる「規制」と「スキャンダル」を超えて
歌舞伎はスゴイ(3)歌舞伎のサバイバル術(前編)
堀口茉純(歴史作家/江戸風俗研究家)
一般的には、「江戸時代は歌舞伎がずっと人気だったのではないか」というイメージが持たれているかもしれない。だが実は、歌舞伎の歴史そのものも、まことに波乱万丈なものであり、そこからのサバイバルを成し遂げていくものであった。出雲阿国(いずものおくに)から始まった歌舞伎は、時の権力とのせめぎあいのなかで、どのような変遷をたどったのだろうか。さらに、初代市川團十郎が盛り上げた江戸歌舞伎は、その後、とある事件で弾圧されて「歌舞伎は無きがごとし」といわれるところまで落ち込んでしまうが、はたして何があったのだろうか。堀口茉純氏の『歌舞伎はスゴイ』(PHP新書。https://amzn.asia/d/hj7N07g)をベースに解説。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:14分35秒
収録日:2019年4月3日
追加日:2026年1月21日
≪全文≫

●江戸前期までの「歌舞伎」の流れ


―― 一般的には、「江戸時代は歌舞伎がずっと人気だったのではないか」「江戸といえば歌舞伎ですよね」というぐらいのイメージを持っていらっしゃる方も多いと思うのですけれども、意外とこの本(堀口茉純著『歌舞伎はスゴイ』)を読んでいくと、非常に厳しい波を何度もくぐり抜けてやってきたということですよね。

堀口 はい、おっしゃる通りです。

―― これからそのポイントについてお話しいただきますけれども、これはひと言で言うと、どのあたりが生き残りのポイントだったのでしょうか。どういう転換にうまく成功したからだと思われますか。

堀口 やっぱりそれは歌舞伎の持っている「反骨心」というか。

―― 反骨心。

堀口 本来的に歌舞伎という芸能は「かぶく」という、ちょっと斜にかぶくという名前です。「歌」に「舞う」に「伎」で「歌舞伎」ですけれども、元になっているのが「傾く(かたむく)」という意味なので、物事に「王道で行く」というよりは、どちらかというと「ちょっと斜に構えた芸能である」というところから出発しているわけです。

 ですから幕府から保護される対象ではあったと同時に、規制の対象にもなっていた。上から規制されたときに、いかにその規制を受けつつ、自分たちのやりたい表現を残していくかの「せめぎ合い」なのです。だからそのあたりが非常に面白くて。

―― 面白いですよね。

堀口 いつ終わっていても、正直、おかしくなかったタイミングがたくさんあるので、そこをどうして乗り切っていったかというところに面白みがあるのかなと(思います)。

―― それをこれからご紹介いただくというところですが。その確立までの歴史をざっと振り返ると、これはもう皆さんもご案内のことかと思うんですけれども、冒頭は出雲阿国(いずものおくに)という。

堀口 はい、さようでございます。

―― 当時は、だから男じゃなかったというところなんですね。

堀口 女性だったわけですよね。でもこの阿国という女性も男装をしていたわけですよね、要は。だからやっぱり「かぶいて」いますよね(笑)。

 歌舞伎というのは本当にかぶいていて、当時の「かぶき者」という斜に構えた不良の風俗を、女性である阿国が男装することによって演じてみせるところに倒錯的な魅力が入ってきまして、非常に人気になるわけなんですよね。

...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
「三国志」の世界とその魅力(1)二つの三国志
三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?
渡邉義浩
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること
黒田基樹
戦国武将の経済学(1)織田信長の経済政策
織田信長の経済政策…楽市楽座だけではない資金源とは?
小和田哲男

人気の講義ランキングTOP10
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
桑原晃弥
ドンロー・ドクトリンの台頭(1)トランプ系論と2025年度版NSS
ドンロー・ドクトリンとは?トランプ系論と西半球の重要性
東秀敏
インフレの行方…歴史から将来を予測する(6)高市政権誕生の影響
ポイントは財政悪化よりインフレ?…高市政権でどうなるか
養田功一郎
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
これから必要な人材と人材教育とは?(2)AI時代に必要とされる能力
AI時代に必要なのは「問いを立てる能力」…いかに育成するか
柳川範之
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
大谷翔平と石原裕次郎「好かれる男」の共通点
大谷翔平と石原裕次郎に見る「人間的魅力」の本質とは?
本村凌二
こどもと学ぶ戦争と平和(4)人間はなぜ戦争をするのか
人間はなぜ戦争をするのか?2つの要因から問う平和の条件
小原雅博
プロジェクトマネジメントの基本(4)スケジュール・マネジメント
スケジュール管理で重要な「クリティカル・パス法」とは
大塚有希子