歌舞伎はスゴイ
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
堀口茉純(歴史作家/江戸風俗研究家)
2.歌舞伎十八番を定めた七代目市川團十郎、一番モテた八代目
2026年1月15日配信予定
3.草創期からの度重なる「規制」と「スキャンダル」を超えて
2026年1月21日配信予定
4.江戸時代の歌舞伎にも大波乱が…どうやって生き残ったか
2026年1月22日配信予定
江戸の歌舞伎の歴史をひもときながら、その魅力に迫っていく講義シリーズ。まず第1話と第2話で歴代・市川團十郎の事績をたどって「江戸で歌舞伎がいかに発展していったか」を探り、そして第3話と第4話で「いかに歌舞伎がたくましくサバイバルして魅力を高めていったか」を見ていく。第1話は、市川團十郎の初代から六代目までの歴史である。上方(京都、大阪)発祥の芸能であった歌舞伎を、江戸の色で染め上げた代表格が市川團十郎であった。「荒事」を打ち出したその魅力は、まるで「少年漫画」の魅力とも相通ずるというが、はたしてどのようなことか。各代の市川團十郎はどのような才能を発揮し、いかに江戸の人々を魅了したのだろうか。堀口茉純氏の『歌舞伎はスゴイ』(PHP新書。https://amzn.asia/d/hj7N07g)をベースに解説。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:12分22秒
収録日:2019年4月3日
追加日:2026年1月14日
≪全文≫

●圧倒的なカリスマ!初代市川團十郎は「少年漫画」のような魅力!?


―― 皆さま、こんにちは。

堀口 こんにちは。

―― 本日はPHP新書から『歌舞伎はスゴイ! 江戸の名優たちと〝芝居国″の歴史』を発刊されました堀口茉純さんにお越しいただきまして、「市川團十郎の何がスゴイか?」についてお話をいただこうというように思っております。

堀口 はい。

―― この『歌舞伎がスゴイ!』は、私がPHP時代に編集を担当させていただいた本なので。

堀口 そうですね。いやあ。

―― こういう形で紹介するのがなんだか照れくさいと言いますか、気恥ずかしいところがあるのですけれども、本当にたいへんお世話になりまして、まことにありがとうございました。

堀口 本当にご苦労をおかけしました。ありがとうございました。

―― で、本日はこの中のとくに市川團十郎、歴代の魅力に迫っていくということでお願いしたいのですが、端的に言って、「市川團十郎の何がスゴイか?」というところなのですけれども、それについては堀口さん、どのようにお考えでいらっしゃいますか。

堀口 市川團十郎家というのは、ひと言で言うと、やっぱり「その時代、その時代を映す鏡」だったと思うんですね。とくに江戸時代の文化史をたどっていくと、必ずその團十郎の面影だったりとか、團十郎というのが登場するような部分があるのです。

 たとえば初代の市川團十郎なのですけども、この方は元禄時代という時代に活躍して、「江戸歌舞伎ってこういうものだ」というものを作りあげたパイオニアだったわけですね。もう本当に圧倒的にカリスマ性のある人だったと思うのです。

 というのは、元々、歌舞伎は京都で出雲阿国という女性が始めたということもありまして、歌舞伎の本場はやはり上方――京都、大坂――だったのです。ですけれども、この人(初代市川團十郎)は江戸でデビューした役者ですから、江戸らしさというものが出てくるんですね。

 じゃあ、江戸らしさって何なのかと言うと、それまでの上方で好まれた歌舞伎というのは、やっぱりお上品で、たおやかでというような、男性と女性の恋愛模様、悩む2人の心の機微みたいなものを描くものが多かったのですが、初代の團十郎がやったのは何かというと、もう少年漫画の世界なんですよ。

―― 『ジャンプ』とか?

堀口 『ジャンプ』とか(笑)。

―― 少年漫画とい...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
明治維新から学ぶもの~改革への道(1)五つの歴史観を踏まえて
明治維新…官軍史観、占領軍史観、司馬史観、過誤論の超克
島田晴雄
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
近年の研究で変わってきた織田信長の実像
柴裕之

人気の講義ランキングTOP10
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(6)秀吉との信頼関係と秀長の軍事能力
文武両道の名将…大大名たちを魅了した秀長の器量とは?
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(8)白隠の覚悟
宮本武蔵「型を捨てろ」と「守破離」が教えてくれること
津崎良典
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(2)日本人が知らない世界エンタメ市場
実は「コンテンツ世界収益ベストテン」に日本勢が5つも!
水野道訓
巨大地震予知の現在地と私たちにできること(1)地震予知研究と前兆すべり
地震予知に挑む!確かな前兆現象を捉える画期的手法とは
梅野健
内側から見たアメリカと日本(4)アメリカ労働史とトランプ支持層
ギャングの代わりに弁護士!? 壮絶なアメリカ労働史の変遷
島田晴雄
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
野口緑