変化する日本株式市場とPEファンド
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?
変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
百瀬裕規(ベインキャピタル・ジャパン・LLC共同会長)
日本のマーケットを約40年にわたって見続け、現在もPE投資の第一線で活躍する百瀬裕規氏。「日本の株式市場は変化を迫られている」と現在の状況について言及する。本題に入る前に、まずはPE投資やPEファンドとはどういうものか、そして百瀬氏が会長を務めるベインキャピタルの実績や現状について解説する。(全3話中1話)
時間:11分28秒
収録日:2025年9月4日
追加日:2026年3月16日
≪全文≫

●PEファンドとは何か


百瀬 お願いします。ベインキャピタルの百瀬でございます。

 それでは今日は、今のキャリアであるベインキャピタルというPEファンドについてと、今の環境である「変化する日本株式市場」という題目でご説明申し上げたいと思います。

 それではプライベート・エクイティ(PE)投資とは、というところです。ひと言でいわせていただくと、未上場会社の株式へ投資するファンドのことを「PE(プライベート・エクイティ)ファンド」といいます。

 次に、そのPEファンドの種類の説明です。事業ステージごとに4つあります。まず、創業期から成長期については「ベンチャーキャピタル」です。設立して間もないスタートアップや成長初期の未公開企業への投資を行うものです。

 それから、次に安定・成長期です。これを「バイアウトファンド」といいます。ある程度成長した企業の株式を取得して――この場合、だいたいマジョリティ(過半数を取得する)というケースが多い――経営に参画しながら企業価値を高めた後に、株式を売却して利益の獲得をめざすということです。

 次が「再生ファンド」です。衰退・再成長期です。経営危機または経営破綻した企業に対して債権の買い取りや出資などを行い、投資先の企業を再生させて、株式公開や株式譲渡によって利益の獲得をめざすファンドです。

 最後は破綻ステージです。これは「ディストレスファンド」といいます。破綻寸前または破綻してから経営再建を始める企業の債権や株式を取得して、再建させた後に企業価値が上がってから売却をめざすファンドです。これは、もし再建ができなくても、安価で買ったいわゆる債権(貸付金のようなもの)を売却や回収することによってリターンを得ることもできます。

 日本に初めて来た外資のPEファンドはリップルウッド(・ホールディングス:Ripplewood Holdings LLC)という会社で、いわゆる破綻した会社、破綻寸前の会社にこういう形の行為を行ったということで、こうしたファンドは死体を食べるというイメージで「ハゲタカ」といわれるようになります。だから、その行為はディストレスファンドのことを指しているのだと思います。

 ただ、今でもPEファンドは「ハ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部