お金とは何か?…金本位制とビットコイン
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
養田功一郎(元三井住友DSアセットマネジメント執行役員/YODA LAB代表/金融・経済・歴史研究者)
3.暗号通貨は従来の通貨と何が違うか…ビットコインの矛盾点
2026年4月24日配信予定
4.ビットコインは通貨たりうるか…法定通貨との併存も困難?
2026年4月30日配信予定
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2026年4月30日配信予定
5.ゴールドやビットコインへの評価は?…現代社会の写し鏡
2026年5月1日配信予定
暗号通貨やゴールドの取引が活発化する今だからこそ、「そもそも、お金とは何か」を真正面から考えてみるべきではないだろうか。そもそも「お金とは何か」がわかっていなければ、古来、金(きん)が果たしてきた役割から、最近のビットコインや暗号通貨などのあり方まで、正しく理解することは難しいだろう。まず第1話では、お金の「3大機能」や「お金のルーツ」などの基本を、今一度確認しよう。(全5話中第1話)
時間:11分59秒
収録日:2025年10月24日
追加日:2026年4月23日
収録日:2025年10月24日
追加日:2026年4月23日
≪全文≫
●そもそもお金とは何か
皆さま、こんにちは。最近ではゴールドや暗号通貨ビットコインが注目され価格が上昇しています。また、貴金属店には行列ができたり、ビットコインの取引所も次々開設されたりするなどの現象も起きています。
そこで今回は、「お金とは何かー金本位制は復活するか、ビットコインは通貨たり得るかー」と題しましてお話をさせていただきます。
さて、早速ですがこちらのグラフをご覧ください。これはビットコインが誕生した2010年頃からの価格推移を表したグラフです。そして右側、2024年あたりから、価格が大きく上昇しているのが分かると思います。
こうした背景としては、第二次トランプ政権発足以降、「ドルに対する不安からゴールドの価格が上昇している」「トランプ政権が暗号通貨を重要視している」などの背景説明もあります。
私たちはこの現象をどう捉えればよいのでしょうか。中には今後ドル紙幣が紙屑になり、金本位制が復活するなどの意見もありますが、そのようなことは起こり得るのか。また、今流行りの暗号通貨が新たな通貨となり得るのか。
今回は、それを考えるにあたって、まずは、そもそもお金とは何か、お金の定義の確認や歴史的な経緯を見ていくことで今後の通貨の姿について考えていきたいと思います。
●お金の3大機能…「価値の保存」がもっとも肝要
さて、こちらのページをご覧ください。ここではお金の3大機能と呼ばれるものを整理しています。交換手段、価値を測る尺度、価値の保存がそれにあたりますが、真ん中の表では古代のお金、例えば貝や金属などを例に、その機能を確認しています。
まず、交換手段ですが、お金は昔から、食料や燃料、材料、場合によっては労働と交換できるものでした。
そしてお金があると、例えばこの貝は米などでいえば何皿分に相当するなど、価値を測る目安になりました。そして硬い貝や金属は、腐ったり、粉々になることがあまりないので、時間が経過しても同じ価値を持ち、利用することができました。その辺の棒切れでは腐ってしまいますし、柔らかい石などでは簡単に風化してしまいます。貴重で、かつ風化しないものに価値が出るようになったのです。
こうして...
●そもそもお金とは何か
皆さま、こんにちは。最近ではゴールドや暗号通貨ビットコインが注目され価格が上昇しています。また、貴金属店には行列ができたり、ビットコインの取引所も次々開設されたりするなどの現象も起きています。
そこで今回は、「お金とは何かー金本位制は復活するか、ビットコインは通貨たり得るかー」と題しましてお話をさせていただきます。
さて、早速ですがこちらのグラフをご覧ください。これはビットコインが誕生した2010年頃からの価格推移を表したグラフです。そして右側、2024年あたりから、価格が大きく上昇しているのが分かると思います。
こうした背景としては、第二次トランプ政権発足以降、「ドルに対する不安からゴールドの価格が上昇している」「トランプ政権が暗号通貨を重要視している」などの背景説明もあります。
私たちはこの現象をどう捉えればよいのでしょうか。中には今後ドル紙幣が紙屑になり、金本位制が復活するなどの意見もありますが、そのようなことは起こり得るのか。また、今流行りの暗号通貨が新たな通貨となり得るのか。
今回は、それを考えるにあたって、まずは、そもそもお金とは何か、お金の定義の確認や歴史的な経緯を見ていくことで今後の通貨の姿について考えていきたいと思います。
●お金の3大機能…「価値の保存」がもっとも肝要
さて、こちらのページをご覧ください。ここではお金の3大機能と呼ばれるものを整理しています。交換手段、価値を測る尺度、価値の保存がそれにあたりますが、真ん中の表では古代のお金、例えば貝や金属などを例に、その機能を確認しています。
まず、交換手段ですが、お金は昔から、食料や燃料、材料、場合によっては労働と交換できるものでした。
そしてお金があると、例えばこの貝は米などでいえば何皿分に相当するなど、価値を測る目安になりました。そして硬い貝や金属は、腐ったり、粉々になることがあまりないので、時間が経過しても同じ価値を持ち、利用することができました。その辺の棒切れでは腐ってしまいますし、柔らかい石などでは簡単に風化してしまいます。貴重で、かつ風化しないものに価値が出るようになったのです。
こうして...
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