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高齢者のフレイル・認知症とその予防対策
「孤食」が危ない…独身男性の一人の食事はうつのリスク2倍以上に
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(3)孤食リスクと加齢に伴うホルモン変化
小川純人(東京大学大学院医学系研究科老年病学教授)
4.その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
2026年10月9日配信予定
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2026年10月9日配信予定
5.認知症予防にはどんな食事がいいのか?鍵はビタミンDの充足
2026年10月15日配信予定
6.フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
2026年10月16日配信予定
男性が「孤食」を3年間続けると、うつになるリスクが2.7倍に上がる――これは3万人以上の高齢者を対象とするデータによるものだが、興味深いことに性差による明らかな違いがあるという。また、BMIと医療費との関連性を調べると、肥満の人だけでなく、痩せ型の人も医療費の支出は高いというデータがある。どういうことなのか。このほか、加齢による体内ホルモンの変化から、長生きや自分らしい生活を続けられるポイントとなるホルモンに着目し、薬に頼らず、生涯元気に過ごすための具体的な工夫を提示する。(全6話中第3話)
時間:11分15秒
収録日:2026年5月7日
追加日:2026年10月8日
収録日:2026年5月7日
追加日:2026年10月8日
≪全文≫
●孤食とうつの関連性――孤食の男性はうつのリスクが2.7倍に上がる
これは、長野県にちょっとしたフィールドがあり、横断的な研究というのですけれど、地域在住の高齢者を対象に食品多様性、(つまり)いろいろな品数であったり、食品の品目がある中で、どんな品目を食べていない方がフレイル、またプレフレイルと関係したか(を調べた)というものです。
結論としては、男性は肉が少ない方、女性は魚、肉が少ない方がプレフレイル、フレイルと関係したということですので、男性も女性も動物性タンパクはもとより、植物性タンパク、バランスの良い食生活を営むことが、フレイル対策という意味でも大事だろうということの一端です。
また、社会的なフレイルというわけではないのですけれど、「孤食」という言葉もご理解いただければと思います。初めて聞かれた方もいらっしゃるかと思いますけれど、これ(スライド)はわが国3万7,000人の高齢者を対象とするデータです。
この中で、特に青が男性なのですけれど、同居の家族がいなくて、一人で食事をモグモグ召し上がることを、孤独の「孤」を取って「孤食」と言うそうです。男性が孤食を3年間続けますと、なんとうつになるリスクが2.7倍に上がるのだと。一方、女性はといいますと、同居の家族がいなくて孤食を続けても、全然、うつには影響がなかったということです。ですから、明らかな性差があるのです。特に高齢者においては、高齢期においても性差があるということです。
この性差の病態は何に起因するのかということも、研究の中でホットトピックスだと思っていますけれど、いずれにしても、孤食の対義語、反対語は、共に食べる、共通の「共」と書いて「共食」という言葉です。なので、地域においても、孤食を避け、共食、例えば(お弁当を)お知り合いの方(同士)で持ち寄ったり、地域の中で食事会をしたりして、その楽しみを分かち合うということで食べること自体、(あるいは、お互いを)褒め合うといったことも含めた活動も、社会全体でフレイルを予防するという観点から大事かと思う次第です。
●BMIと医療費との関連性――理想は中肉中背
これは少し横に逸れたデータですけれど、実際わが国において最近は社...
●孤食とうつの関連性――孤食の男性はうつのリスクが2.7倍に上がる
これは、長野県にちょっとしたフィールドがあり、横断的な研究というのですけれど、地域在住の高齢者を対象に食品多様性、(つまり)いろいろな品数であったり、食品の品目がある中で、どんな品目を食べていない方がフレイル、またプレフレイルと関係したか(を調べた)というものです。
結論としては、男性は肉が少ない方、女性は魚、肉が少ない方がプレフレイル、フレイルと関係したということですので、男性も女性も動物性タンパクはもとより、植物性タンパク、バランスの良い食生活を営むことが、フレイル対策という意味でも大事だろうということの一端です。
また、社会的なフレイルというわけではないのですけれど、「孤食」という言葉もご理解いただければと思います。初めて聞かれた方もいらっしゃるかと思いますけれど、これ(スライド)はわが国3万7,000人の高齢者を対象とするデータです。
この中で、特に青が男性なのですけれど、同居の家族がいなくて、一人で食事をモグモグ召し上がることを、孤独の「孤」を取って「孤食」と言うそうです。男性が孤食を3年間続けますと、なんとうつになるリスクが2.7倍に上がるのだと。一方、女性はといいますと、同居の家族がいなくて孤食を続けても、全然、うつには影響がなかったということです。ですから、明らかな性差があるのです。特に高齢者においては、高齢期においても性差があるということです。
この性差の病態は何に起因するのかということも、研究の中でホットトピックスだと思っていますけれど、いずれにしても、孤食の対義語、反対語は、共に食べる、共通の「共」と書いて「共食」という言葉です。なので、地域においても、孤食を避け、共食、例えば(お弁当を)お知り合いの方(同士)で持ち寄ったり、地域の中で食事会をしたりして、その楽しみを分かち合うということで食べること自体、(あるいは、お互いを)褒め合うといったことも含めた活動も、社会全体でフレイルを予防するという観点から大事かと思う次第です。
●BMIと医療費との関連性――理想は中肉中背
これは少し横に逸れたデータですけれど、実際わが国において最近は社...
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